「やる気」はどこから?

昨日、一昨日といつもランチを食べに行く「桃李」は大きなイベントが開催されたため、もの凄く混雑していました。皆さん大忙しで、食事ができるまで少し人間ウオッチング。
ホールできびきび働く人は、気配り目配りが行き届き、このような人は腎気も旺盛で活力を感じます。
一方、なんとなく頼りない動きで目は見ているようでまったく見ていない人もいます。このような人は、猫背で元気がなく声も小さく脾肺腎の気が不足し「やる気」が感じられません。
そして動きは早いものの忙しさのあまり、動きが煩雑になる人もいます。このような人は、気はあるものの気の流れが悪いため「いらいらしやすい」のでやはり「やる気」が無いように見られてしまいます。
一言で「やる気を出せ!」と言っても、肺脾腎の気が不足している人と、いらいらする気滞の人では対応が異なります。皆さんの職場にもこんな方達、いませんか?
漢方を学び、肺脾腎の不足及び気滞を正確に判断して、やる気満々で頑張りましょう。

Posted in ブログ | 1 Comment

アクセスの多かった「ベロは宝」から

最近、「舌を診る」をテーマにした番組がありましたが、私のブログも「ベロは宝」に多くの方からアクセスして頂きました。
主に「舌の色」や「舌苔」について紹介されていましたが、中医学では、弁証において欠かせない客観的な情報で舌の状態は弁証の重要な指標となります。舌診の臨床における意義は、正気の盛衰・病位の深さ・病邪の性質・病気の進退を判断することに非常に役立ちます。
そして、舌は臓腑との密接関係が舌診の原理となっており、舌と臓腑の連絡について主に経絡の循行関係、心と舌の関係、脾胃と舌の関係、腎と舌の関係があり、臓腑に病変があれば、それぞれ舌面に現れます。いろや形だけでなく「舌診」は奥深くまた中医臨床における体内変化を映し出す非常に鋭敏なモノサシです。
患者さんの多くは、自身の体の状態を客観的に説明できない場合もあり、舌診における診断は診断の上で重要な役割を担います。


国際中医師アカデミーとうぎ先生の【中医学日記】

Posted in 中医学アカデミー | Leave a comment

中医学の教育原点 

今朝のNHKのニュースが印象に残りました。
政府の国家戦略会議は、スポーツや芸術などで優れた才能を持つ生徒に例外的に2年間で高校卒業を認める「早期卒業制度」の創設を検討するそうです。
また、大学入試改革では、現在の暗記力中心の入試から、論理的に考えて回答を導き出せる力を重視する方向を検討するとありました。
この2つのニュースはとても興味深いものです。
現在、国際中医師アカデミーも「飛び級コース(仮称)」の新設を考えています。これは、もっと積極的に学習を進めたい意向をお持ちの方が多くおられるので検討を早めています。
そして、「暗記中心の入試」、これこそ当アカデミーでは問題視していました。国際中医師標準試験の開催事業に携わって10年以上になりますが、残念な事に「暗記中心」の学習い頼る受験者がいるのも事実です。このような勉強方法で国際中医師試験に合格しても、現場では使い物になりません。
弁証論治は中医学の論理性を示す重要な治療方針です。暗記中心の学習方法から、脱却すべきです!


Posted in 中医学アカデミー | Leave a comment

2011年9月生の皆さんは今日から方剤学が始まりました


方剤学は、構成生薬と病因病機を考慮しながら配合割合を理解し、処方の組み立てを学びます。臨床に近づくので学習も捗るのではかと期待しています。
方剤学テキストは、方解、配合について、応用、参考など可能な限り、方剤の運用に役立てられるよう内容を加筆しましたので、臨床でも応用して頂けると思います。

Posted in 中医学アカデミー | Leave a comment

顔が老ければ、老化が進む? 中医学からAGE年齢を考えよう

一昨日の《みんなの家庭の医学》番組では、AGE年齢のことを紹介していました。AGEは糖分とコラーゲンが結合とすることにより発生して、コラーゲンにダメージを与え、しわ、たるみ、血管の硬化、臓器の効能の低下などの病理現象を引き起こすそうです。
中医学では、顔の色つやが悪くくすんだように見えたり、しわ、たるみなどが実年齢より早く表れた場合は、陽気が正常に上昇していないと考えます。また陽気を正常に上昇させなければ、内臓に停滞している気血が?血・湿熱など老廃物に変身させ、身体に悪影響を及ぼす原因になると考えます。
番組中に紹介された様々な食事は、気にし過ぎると逆にストレスになってしましそうです。陰陽平衡が健康の基本ですから、ストレスに感じない程度に食事を楽しみ、陽気の上昇を妨げない生活を送りたいものです。


Posted in ブログ, 中医学アカデミー | Leave a comment

漢方で健康を「コーディネート」

コーディネートには「全体を調和する」という意味があるそうです。
巷では、教育コーディネーター、インテリアコーディネーター、などなどを耳にします。
中医学は、コーディネートの本来の意味から考えれば、まさに「身体全体を調和させる」学問です。生命は、個々が授かる様々な情報によってデザインされ誕生し、顔や容姿、能力が異なるのと同様に、性質も大きく異なります。そのため中医学は、病気が発生した場合は、局部だけを判断するのではなく、身体全体の情報を得てデザインされた本来の「身体」でなくなった原因及びその状態を把握した上で、漢方薬によって修正し、健康を取り戻すことに役立ちます。

国際中医師には、健康をコーディネートする「専門家」になって頂きたいと思います。

Posted in ブログ, 中医学アカデミー | Leave a comment

不妊症の漢方治療について

先日、島根県の能美先生が翻訳してくださいました中医論文を紹介します。

論文著者:河北省粛寧県心脳血管病医院の宗淑雲医師
タイトル:「周期療法で女性の不妊21例を治療する」

論文では、月経後に補腎精と補血と排卵期に特に腎陽の補充を中心にする方法で治療
を施しています。弁証要点は腎陰虚と腎陽虚を軸にして、活血理気などを補助として
治療しています。
21例の不妊症の症例には、卵管と卵巣の器質性疾病を除き、内分泌失調・原発性・黄
体機能不足・未破裂卵胞フラビン化・多嚢卵巣綜合証1例、過プロラクチン血症など
が含まれます。
治療結果は1例が1周期後に治療を止めたが、残りは全て妊娠する或いは6周期までに
妊娠の確認ができました。

この素晴らしい治療結果は、西洋医学による診断と中医学の弁証論治がうまく結合し
たことによるものと考えています。
近年、日本でも不妊症に悩む女性が多くなりました。不妊症の最先端の技術に頼る方
も少なくありません。しかし、受精の成功率ではなく妊娠から出産に至るまでの過程
で、母体の健康状態が問われます。普段から、自分の体と向き合い、肉体的、精神的
に健康であって欲しいと思います。
漢方薬の適切な服用は、母体の健康維持に大いに役立ちます。

Posted in ブログ, 中医学アカデミー | Leave a comment

日本女子バレー キューバに勝ちますよう

一昨日、残念なことに韓国に負けましたが、昨日のニュースでは、問題点を分析し解決するための特訓をしていることが報道されました。オリンピック出場の強い思いが伝わります。一生懸命頑張っている姿には心が打たれ、もっと応援しようと思います。緊張と疲労が積み重なる選手にも漢方薬を使ってほしい所です。
さて、中医学でも同様にうまく治療できず反省して分析した結果、なぜミスを犯したか、どう改善するかしっかり考えなければなりません。薬の効きが悪いとか、患者さんがきちんと服用していないとか、このような言い訳は自分の臨床力を高める為には役立たず、マイナス思考でしかありません。分析と反省を繰り返し多くの方剤が使いこなせるようになり、治療効果も上げられます。しかし中医学の理論の土台、分析方法などを身につけておかないと、反省することすらできません。いつも同じ漢方薬しか使えないことに、満足しますか?


Posted in ブログ, 中医学アカデミー | Leave a comment

100-1=0から「短気息促」の意味は?

昨日の女子バレー韓国戦について、日本女子バレー前監督の柳本さんは100-1=0という法則で失敗の原因を説明していました。
どんな試合でも100%まで技を活かさなければ、大きなミスに繋がります。
このくらいで大丈夫とか、このくらいでいいんじゃないか、100%近くやったから大丈夫といった油断は、結局ミスを生み勝負に負けるとおっしゃっていました。つまり勝負の世界では「100-1=0」です。
中医学では、このような現象がたくさんあります。例えば、中医内科学の教科書では、哮証、緩解期の腎虚の症状で、中国語の教科書には、平素から短気息促(そくそく)という症状がありますが、購入した内科学の日本語テキストには呼吸喘息と翻訳されていたそうです。発病しなければ喘息の症状がないのに、短気息促と呼吸喘息を同じ症状として表していることは、臨床で大きなミスに繋がりかねません。
実際に、短気息促は喘息には至っていない段階で、高齢者の呼吸の様子を観察して頂くとわかりやすいと思いますが、深く呼吸することができず、短い呼吸が速く苦しそうな様子を表しています。
中医学では、症状の表現方法が非常に多いと思います。単純な言葉で問診するのではなく具体的な表現を用いることで、現在の病状を深く理解でき結果的に最適な弁証論治ができると思います。
国際中医師アカデミーの教育プログラムでは、専門用語の意味を正確に把握できるように常に努力しています。生徒さんたちが本当のプロフェッショナル国際中医師になっていただきたいという希望を追い続いていきます。

Posted in ブログ, 中医学アカデミー | Leave a comment

今日は急に暑くなる!体への影響は?

今日は昨日より10度ほど気温が上がるということです。このように寒さと暑さが交互にへんかすることを「一寒一熱」と言いますが、この変化が体にはどんな影響を及ぼすのでしょうか。
まず、体内を縦横無尽に動く気の流れに影響を及ぼします。寒い場合は、体表の気が締まって流れが悪くなり気滞という現象が生じやすくなり、急に暑くなると体表の気は緩んで発散してしまいます。例えば、高齢者や虚弱者に多くみられる「気虚」は、元気が不足し疲れやすく抵抗力も弱い場合が多く、この様な方々は特に「気」の急な流れによって生じる変化に対応できません。
鬱熱が生じイライラ・汗がなかなか出ないか、或いは気の締まりが足りなくて、発散しすぎて脱力感・多汗の状態になる場合があります。
これらの鑑別診断には、注意が必要です


Posted in ブログ, 中医学アカデミー | Leave a comment