今日は昨日より10度ほど気温が上がるということです。このように寒さと暑さが交互にへんかすることを「一寒一熱」と言いますが、この変化が体にはどんな影響を及ぼすのでしょうか。
まず、体内を縦横無尽に動く気の流れに影響を及ぼします。寒い場合は、体表の気が締まって流れが悪くなり気滞という現象が生じやすくなり、急に暑くなると体表の気は緩んで発散してしまいます。例えば、高齢者や虚弱者に多くみられる「気虚」は、元気が不足し疲れやすく抵抗力も弱い場合が多く、この様な方々は特に「気」の急な流れによって生じる変化に対応できません。
鬱熱が生じイライラ・汗がなかなか出ないか、或いは気の締まりが足りなくて、発散しすぎて脱力感・多汗の状態になる場合があります。
これらの鑑別診断には、注意が必要です。