不妊症の漢方治療について


先日、島根県の能美先生が翻訳してくださいました中医論文を紹介します。

論文著者:河北省粛寧県心脳血管病医院の宗淑雲医師
タイトル:「周期療法で女性の不妊21例を治療する」

論文では、月経後に補腎精と補血と排卵期に特に腎陽の補充を中心にする方法で治療
を施しています。弁証要点は腎陰虚と腎陽虚を軸にして、活血理気などを補助として
治療しています。
21例の不妊症の症例には、卵管と卵巣の器質性疾病を除き、内分泌失調・原発性・黄
体機能不足・未破裂卵胞フラビン化・多嚢卵巣綜合証1例、過プロラクチン血症など
が含まれます。
治療結果は1例が1周期後に治療を止めたが、残りは全て妊娠する或いは6周期までに
妊娠の確認ができました。

この素晴らしい治療結果は、西洋医学による診断と中医学の弁証論治がうまく結合し
たことによるものと考えています。
近年、日本でも不妊症に悩む女性が多くなりました。不妊症の最先端の技術に頼る方
も少なくありません。しかし、受精の成功率ではなく妊娠から出産に至るまでの過程
で、母体の健康状態が問われます。普段から、自分の体と向き合い、肉体的、精神的
に健康であって欲しいと思います。
漢方薬の適切な服用は、母体の健康維持に大いに役立ちます。

About 中医学アカデミー

90年に日本へ来日して以来一人でも多くの方へ中医学の正しい知識を身につけて頂きたいという思いで普及活動を行って参りました。 日本中医薬連合会においては多くの国際中医師を輩出してきました。 この日本で優秀な漢方医がたくさん育つことが私の夢であります。 中医学アカデミー http://www.iatcm.com
This entry was posted in ブログ, 中医学アカデミー. Bookmark the permalink.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)