117.09年の臨床講座 

臨床講座は二年目に入り、3月22日から始めるのです。去年のことを反省して、より工夫して皆さんに力になれるような臨床講座を目指して頑張りたいと考えています。
講座の流れを紹介します:
症状の分析:それぞれの症状の意味を説明して、病名の診断と証候診断に必要な症状は何かをじっくり検討する。
 病気の程度を反映する症状について分析することで、正しい論治を行うには病気の全体図を把握するのです。
代表方剤の説明から代用方剤の提案およびエキス剤の併用方法を詳しく検討するのです。
誤診の可能性について検討するのです。
 最後、必ず臨床しシュミレーションをするのです。

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116.08年度国際中医師合格授与式1

1月18日、新橋の新橋亭新館にて
国際中医師・主治医試験合格者の授与式を挙げました。皆さんの応援で大成功に終わりました。出席者は20人でした。その中で、島根、山形などから来られた方もいらっしゃって、本当にお疲れ様でした。
  
中医薬学会連合会の趣旨は
中医学を駆使し日本の国民の健康に役立つ、中医学に精通するプロの養成にお手伝いすることです。
 プロというのは中医学の弁証論治で病気を治す中医師です。
 このようなプロが増されれば、より多くの方々に中医学の弁証論治の恩恵を受けられ、中医学への信頼が深くなるのでしょうか。
 中医学の素晴らしさを理解していただき、国際中医師の価値がより分かっていただけます。
 参加者の中で、国際中医師のレベルになっても、プロになるための入り口に至ったところに過ぎないと十分に理解して、もっと深く勉強して、もっと患者のニーズを答えたいと思われる方が多いです。
 この謙虚な気持ちにわたしは心が強く打たれました。この気持ちは日本での中医学の普及する土台だろうと気が付き、素晴らしい方々だ!応援したい!一緒に頑張りたいと決めた!!!

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115.不妊患者への指導

 『排卵日にご夫婦が受精できるように一生懸命に頑張ってください』という考え方は理解しやすいと思います。
 ところが、中医学の精気という概念から考えてみると、旦那さんの方によく休んでいただき、陽精を良い状態にさせることも極めて重要です。ご夫婦の「陽精」と「陰精」は盈ちるからこそ、健康な子供を生む可能性が高くなるのです。
 中国では健康的快楽的セックスを「房中術」といいます。「房中術」の主要な目的は健康の子孫を残すのです。
 「房中術」の原則の第一は夫婦の健康であること、第二は行房のタイミング、第三は健康の子孫を作るための行房の方法です。
 ご夫婦の先天精気を強め、自分の子孫に先天の精気をなるべく多く与えるので、頭よく、身体の丈夫、長生きできる子孫を作ることは目的です。
 薬局の相談では、このように指導を上手くすることで、NICUに利用しなければならない未熟の新生児を減らすことに役立つと思われます。

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114.不妊症と未熟新生児

日本では不妊症の方が年々増え、子供出産の数が減っているが、未熟幼児が年々増えてきたということです。
 体重が2500g以下であれば、未熟新生児を診断するということです。今日本では、33人の子供では一人の未熟新生児がいるということです。
 中医学の立場から考えてみたいです。
先ず、腎精不足に深く関与するに間違いないと思われます。まず、ご夫婦の体ですが、腎精不足の誘発原因が多くあげられます。房労、ストレス、生活の不摂生、妊娠の注意点などについて検討したいと思います。
 先ず、房労について検討します。
 房労は一番の原因として考えています。
1、若いときに性行為の後休まず、積み重ねて、腎精不足になる可能性が高いです。
2、疲れても、過剰の性行為などです。もっと腎精を傷つける原因としています。
3、常に性的妄想があることです。表から見ると何も無いようですが、内臓の精気などの流れが乱れているので、非常に精気を消耗しています。
精気が不足の場合、
男性は陽精不強するなら、女性の陰精と交わし難い。
女性は陰精不足により男性の陽精を受け入れ難いです。
例え妊娠しても、先天不足の子供を生む可能性が高くなるわけです

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113、麻黄附子細辛湯とインフルエンザ

 なぜ、冬時期の風邪或はインフルエンザに麻黄附子細辛湯が良いかというと
邪気の特徴は寒性や毒性、及び伝染性の強く、入裏しやすいものです。
麻黄附子細辛湯は温裏散寒という特徴を持っています。
今の日本人の体質では、腎陽虚の方が多い。邪気は入裏しやすいです。
入裏を防ぐために温裏散寒が必要で、この意味で麻黄附子細辛湯が適切だと思われます。
 銀翹散との併用で、温陽散寒をしながら、解毒散風、清熱をするためです。
この組み合わせを基本にして、其々の複雑な病理結果を分析した上でアレンジしてみたら如何でしょうか。例えば
 気虚の場合に、補中益気湯か玉屏風散かを加えます
 気陰両虚の場合に、西洋人参か太子参か麦門冬湯かを加えます
 ご参考!

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112.風邪に中医学の対応

何人の知り合いは酷い風邪を引いたそうです。中々悪寒が強く、高熱が出ているようです。ウィルスが冬に乾燥の環境に大量に繁殖し、伝染性を持っているようです。
中医学では、時行疫毒の感冒として診断すると思います。
 この時期の疫毒は強い毒性を持ち、伝染性も持ち、寒性の性質も持っています。寒い冬に罹るわけです。それに入裏しやすく、加熱しやすいです。
 
初期に
風熱感冒に非常に似ています。或は風寒感冒に似ているケースもあります。
ところが共通症状として熱がどんどん上り、強い倦怠感、食欲不振、酷い頭痛などが挙げられます。
 銀翹散は強い清熱疏風、解毒という働きを持っていますが、今流行っている「風邪」に対応しきれないのは現状です。
 どう対応したら良いのでしょうか。
 先ず、この邪気は乾燥、寒気、加熱しやすいという特徴がありますので、是非中医学の弁証論治で対応していただきたいです。
 ご参考ですが、
 初期に
 表証で寒邪の強く、化熱が既に始まっています。散寒と共に疏風清熱という方法で対応すべきである:
 麻黄附子細辛湯1+銀翹散1  一日三回で飲ませてください
 中期に
 裏熱の状態が目立つようになりますので、清熱剤を加える方が良いと思われます
 お勧めは二つあります
 一つは初期の組み合わせに桔梗石膏湯半包を加えてくさださい。
 二つ目は初期組み合わせに板藍茶2包を加えてください。
複雑のケースの場合に、よく弁証を行い、処方の組み合わせを工夫していただければよいと思います。

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111五更泄の診断

 五更泄は脾腎陽虚と判断する重要な症状です。
ところが、泄瀉前に腹痛があり泄瀉後に緩和するのを臨床特徴として考えられます。
 さて、去年12月7日に提案させていただいた代用方法→八味丸+呉茱萸湯+補精源で治療しても効かない場合に、以下の可能性があると考えています
1、食滞泄瀉
便が腐ったような臭いのは判断のポイントです。
2、木賊土虚の泄瀉
緊張或は情志不随の後で、腹痛と共に泄瀉が出るのは判断のポイントです。
臨床の特徴を把握した上に、臨床の複雑性を克服するのはプロの責任だと思われます。

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110国際中医師主治医の試験について2

 内経では、弁証論治の王道について「正行無問」という表現で強調しました。
病気を見た場合に誰にも聞かずに自分で正しく弁証論治を行うことがができるという意味である。
 正行無問というレベルに至る基準は「標本を知れ、万挙して万当する」(内経)です。その意味を展開して考えてみると、このようにどうかなと思います。標本の本当の意味を理解でき、臨床ではどの部分のデータは標か本かを正確に判断し、病気の標を治療するか、病気の本を治療するか、両方を同時に治療するか。またミスを早く見つけて、弁証論治を一万回しても全部正しく当たると理解したら如何でしょうか。
 いつも謙虚の気持ちで、いつも患者の苦痛を改善するため学び、中医学のレベルを高めるのです。
このレベルに至るために一生涯かけて、絶えず努力することはもっと大切ではないでしょうか。正行無問のレベルになるために、臨床講座の内容をもっと役立つように私は更に努力しなければならないと痛感しています。
 内経を読んでよかったです。

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109 国際中医師主治医の試験について1 

 主治医の試験問題の構造は中医基礎理論、中医診断学、中薬方剤学、古典(傷寒論、温病学を含む)臨床学科(内科学、婦人科、小児科、外科などを含む)、弁証論治です。
 問題のレベルは国際中医師より遥か難しいと思われます。
 私は今傷寒論と温病の翻訳をしています。原則として傷寒論の翻訳は古文の表現方式で行なわれます。主治医試験の挑戦を通じて、傷寒論のレベルを高めることになると思います。是非、挑戦してください。
 聖人孔子は勉強について曰:「古之学者為己、今之学者為人」。意味は昔の学者は勉強する目的は自分の不足を埋め、自分に学問を充実させ、社会に貢献するためです。今の学者は勉強の目的は高く評価され、自分に利益をもたらすためです。
 主治医試験の挑戦は名誉よりも、チャレンジを通じて自分の不足を見つけ、中医学のレベルを段々上げ、臨床力を高め、患者さんの病気をより正確に治すためと考えれば、主治医試験を挑戦する意義は大きいです。

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108. 日本版の国際主治医試験問題

 主治医の試験問題の翻訳が始まりました。主治医とは何という資格なのか?
中国では、中医師免許を得てから、病院で3年或は五年間の臨床活動を行い、自分が色々複雑な病証を対応でき、また理論と臨床においては医師免許を取得した医師を指導する資格です。
 例えば病棟では一人の主治医の先生は二、三人の中医師を指導し、患者への弁証論治に直接に責任を持つ立場でもあります。
 ある分野で熟練の医療理論と弁証論治という力を相当持っている資格でもあります。
臨床能力を持つだけで昇進できなく必ずペーパー試験を受けざるを得ないという資格でもあります。
 日本では、中医学の普及が着実に進んでいます。中医学及び中医師のレベルへの期待が段々高くなっています。それに日本ではよりレベルの高い主治医試験が既に2年前から3回実施されました。
 この現状を踏まえて、より中医学レベルを高め、より患者のニーズを答えられるような人材の育成を手伝いするために、2009年度から、主治医試験問題の標準、参加資格の認定規制などが決められ、本格に実施することになりました。
 来年4月頃で日本版の国際中医師主治医の復習大綱を提供できる見込みです。
 今、理事達が一生懸命に翻訳しています。

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