113、麻黄附子細辛湯とインフルエンザ


 なぜ、冬時期の風邪或はインフルエンザに麻黄附子細辛湯が良いかというと
邪気の特徴は寒性や毒性、及び伝染性の強く、入裏しやすいものです。
麻黄附子細辛湯は温裏散寒という特徴を持っています。
今の日本人の体質では、腎陽虚の方が多い。邪気は入裏しやすいです。
入裏を防ぐために温裏散寒が必要で、この意味で麻黄附子細辛湯が適切だと思われます。
 銀翹散との併用で、温陽散寒をしながら、解毒散風、清熱をするためです。
この組み合わせを基本にして、其々の複雑な病理結果を分析した上でアレンジしてみたら如何でしょうか。例えば
 気虚の場合に、補中益気湯か玉屏風散かを加えます
 気陰両虚の場合に、西洋人参か太子参か麦門冬湯かを加えます
 ご参考!

About 中医学アカデミー

90年に日本へ来日して以来一人でも多くの方へ中医学の正しい知識を身につけて頂きたいという思いで普及活動を行って参りました。 日本中医薬連合会においては多くの国際中医師を輩出してきました。 この日本で優秀な漢方医がたくさん育つことが私の夢であります。 中医学アカデミー http://www.iatcm.com
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