めまいと浮腫の相談例を紹介します。
70代後半、男性の患者、2年前にゴルフのプレー中に眩暈が生じた。その1か月後に再び眩暈。内科・耳鼻科眼科・脳神経科を受診し検査したところ異常は見つかりませんでした。
症状の特徴は、足元がフラフラ、フワフワし、目がチラチラして ボーッとしている状態が1日中続く。顔色はよくツヤはあるが、入浴後のように紅く上気した感じに見える。 首から上が少し熱い。声が震えた感じで ロレツが回らない。釣藤散・半夏白朮天麻湯・牛車腎気丸を一週間服用し、かなり改善したそうです。
めまいと浮腫の相談例を紹介します。
70代後半、男性の患者、2年前にゴルフのプレー中に眩暈が生じた。その1か月後に再び眩暈。内科・耳鼻科眼科・脳神経科を受診し検査したところ異常は見つかりませんでした。
症状の特徴は、足元がフラフラ、フワフワし、目がチラチラして ボーッとしている状態が1日中続く。顔色はよくツヤはあるが、入浴後のように紅く上気した感じに見える。 首から上が少し熱い。声が震えた感じで ロレツが回らない。釣藤散・半夏白朮天麻湯・牛車腎気丸を一週間服用し、かなり改善したそうです。
GWはみなさん、どのように過ごしていますか?昨日は、谷津のバラ園に遊びに行きました。近年、谷津は干潟として保存され野鳥の飛来もあるそうです。干潟の潮風を十分あびて気持ちがよかったです。帰り道、偶然に読売巨人軍発祥地の記念壁を見つけビックリしました!昭和9年4月に巨人軍がここで誕生したことを示すもので、巨人軍に対して更に親しみを感じました。
中医学でもこのような感動があります。
日本で感冒のひき始めに多用される葛根湯は、2千年前に張仲景氏が作った処方です。寒気発熱、汗が出ない、首筋が動かないほど硬いという病証を治療する方剤です。葛根湯を中国ではそれほど使うことはなく、日本に来て「葛根湯」が多くの方に愛用されていることを知りました。
処方が作られた経緯を理解することで、ご自身の処方の組み立てと応用に役立てることができます。
気血両虚による症状の改善に、八珍湯又は帰脾湯のいずれを用いたらよいか質問がありました。気血両虚には「益気生血」の治療方法を採用しますが、これは気虚によって生じた血虚の治療に用いる方法です。そのため過労や慢性疾患による気血両虚の治療には、それほど優れた効果は得られません。
益気生血の目的を実現するためには、主に「黄耆と当帰」が配合された方剤を選びます。代表される方剤は当帰補血湯或いは帰脾湯があります。配合は、黄耆を当帰より数倍多く用いるのが特徴です。従って、血虚の治療において八珍湯か帰脾湯を投与するために、両方剤の鑑別よりも血虚を誘発する病因を正確に判断する必要があり、これは基本的なポイントです。
血虚では、肌の色つやが悪い・ドライアイ・毛髪の乾燥などがみられますので、美容にも大敵です。
4月17日の産経新聞で「肥満関連遺伝子」というタイトルの記事を読みました。「肥満関連遺伝子」は約130種もあるそうで日本人は3つのタイプに大別されるそうです。遺伝子のタイプによって肥満の原因や体型が異なり、効果的な対策を紹介し、遺伝子タイプを判別できる「遺伝子検査ダイエット対策キット」も販売されているそうです。
中医学では肥満を治療する際に次のように弁証します。
情緒が不安定でいらいらしやすくストレスを感じると食欲が異常に旺盛になる気滞、疲れやすく食事の量がそれほど多くないのに肥満になる気虚、若い頃は痩せていたのに加齢とともに太りはじめる腎虚などなどが挙げられます。これらのタイプによって漢方薬を選ばなければ効果は得られません。
臨床では、漢方で病気を治療している途中で、知らず知らずに症状だけではなく肥満も改善されることがあります。これは正しい弁証論治の結果ではないでしょうか。
中医学を学ぼう!! 中医学の知識を身に着けよう!!
昨日のNHKクローズアップ現代で、【漢方薬に異変あり!? 伝統医療覇権争い】が放送されました。
立場の違いによってそれぞれ意見や感想があると思います。
私の願いはただ一つ。
医療現場で患者の苦痛を取り除ける人材が増えてくれることです。
これからも弁証論治ができる人材の育成にエネルギーを注ぎたいと考えています。弁証の基準のひとつは、複雑な「一因多病」と「一病多因」を正確に判断することで、論治の基準の一つは、一処方は一病理状態を治療するもので、一病名に対応するものではありません。
人生の中で目的を持って生きることもまた「弁証論治」も必要になります。
昨日のNHKクローズアップ現代をご覧になりましたか?
医療現場では「時間治療」が画期的な効果を上げ、注目を集めている内容の放送でした。番組中で紹介されたのは、肝臓がんの治療に用いる抗がん剤を夜に投与することで、癌治療に対し効率よく効果が得られ、しかも夜間の投与は肝臓の働きが活発なため抗がん剤の解毒も早くなり、体への負担が少なるそうです。
中医学では、既に臓腑と関連する時間帯の定めがあり、健康維持と適切な病気の治療に関係する時間帯があることが分かっています。番組の例で言えば、肝臓は厥陰経に属し、深夜1時から3時ころまでに血液が肝臓に戻り、肝臓の働きは活発になりますので、この時間帯の治療は有効であると考えられます。
中医学では、12の時間帯があり、即ち2時間ごとに営血と衛気が一つの臓器に流れ込むという規律があると考えています。これは、中医学の時間治療の根拠になり、有名な「子午流注」という治療方法です。肝臓ガンは、肝臓だけではなく、他の臓器にも関与する場合もあります。
百度からの画像
良性発作性頭位めまい症で休養されていた沢穂希選手が53日ぶりに試合に復帰したニュースをみました。この病気は高齢者や女性に多くみられそうです。
めまいは中医学では「眩暈」とういう病証名で呼ばれます。
病気を引き起こす原因は、①悩み事などが長く続きストレスや感情の乱れが原因となる肝陽上亢、②女性や脾胃が弱く気血を補充できないためにおきる気血不足、③加齢や過度の疲労の蓄積によっておきる腎精不足、④飲食の乱れが原因となる痰湿中阻が挙げられます。
めまいは、臨床でもよくみられる病証ですが、原因もいろいろと重なり複雑ですし病状に軽重があります。平素から過労や過度のストレス、飲食の乱れによる脾胃への負担が生じないよう、また特に女性は「血」が不足しがちですので、気血を補うことがとても大切です。
ようやく復帰した沢選手。元気な姿で活躍されることを期待しています!
先日、2008年に日本中医薬連合会で国際中医師標準試験に参加された方が、近況報告を兼ねて遊びに来てくれました。当時、彼女は調剤薬局に勤務しながら中医学を学び、遼寧中医薬大学へ一緒に臨床研修にも行きました。この時の参加者は実にまじめで、そして大変楽しい方たちで、研修を企画した中で楽しい思い出のひとつになっています。そして研修参加がきっかけで「やりたいこと」を見つけたそうで、とうとう独立起業し、遊びに来てくれた日は会社の登記に行ってきたそうです。
今まで独立したいという話は、幾度となくいろんな人から聞かされていましたが、実際に独立というと多くの方が二の足を踏んでしまうようです。
彼女は、中医弁証の原則に基づき更に漢方薬とかハーブティなどを活かしていくでしょう。
昨日の、NHK「ためしてガッテン」舌を見て100%危ない病気を見抜く法の放送は、とても楽しめました。
番組中に紹介された「地図状舌」「溝状舌」「黒毛舌」は病気ではないと小野文惠アナウンサーが説明していましたが、中医学の考えから少し補足したいと思います。
地図状舌では、胃気や胃陰の存亡や疾病の予後の判断に役立ち、溝状舌は裂紋舌(れつもんぜつ)といい、陰血虧損が考えられ、黒毛舌は、黴醤苔といい湿熱が長期間臓腑にあることを示して、改善しなければ、病気を引き起こしかねません。
注意して頂きたいのは、舌診では体のバランスの乱れた状態を観察することは出来ますが、「病名」の診断することが出来ません。従って、舌を診るだけで例えば「胃炎」などの病名を診断するのは、それはまるでクジに当たるか当たらないかのような話になってしまい、筋道から外れてしまいます。
自分で毎日観察し、舌がそれまでに見たことがない状態に変化すれば、それは病をひき起こすと考えて適切な診断を受けた方が良いと思います。
体の変化を見落とさないために「舌」を観察するのは、「未病先防」の有効な手立てです。

NHK「ためしてガッテン」で「低位舌」のことが紹介されました。
低位舌を招く原因の一つに、舌根部に腎の経絡が繋がり、腎虚或は腎の精気の輸送が阻まれる場合に低位舌が生じる可能性が高くなります。番組中で紹介された「ベロは宝」による舌の運動でも低位舌が改善できなければ、腎の精気の蓄えが乏しいのかもしれません。その場合は、「ベロは宝」と同時に、腎の精気を補う漢方薬をおすすめします。
腎虚以外にも原因が考えられますので、体全体を考慮して判断がすることが求められます。