80になってもまだまだ漢方勉強が続く

80代の女性は主催する薬膳の会で不定期に発刊する「黄帝内経」の解釈に誤りがないか、私に校正を依頼してくれるのですが、彼女の熱意はそれは大変なもので、今回は忙しいのでお断りしようと思っても電話がかかってくるとツイツイ承諾をしてしまいます。彼女の黄帝内経にかえる情熱は、それはすごいものがあります。
この方を見ていると「年齢」とはなんでしょうか?と考えたくなります。自分で「もう私は年だから・・」と思った瞬間から老化は勢い増すのかもしれません。やる気と行動力の二つを支える秘密は精気にあると思いますが、彼女は楽しく中医学を勉強している中で、知識を増やし、分析力を高めるだけではなく、自分の精気を養うこともできるかもしれません。

漢方を活かそう !!

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前立腺ガンの治療に気持ちも

知人のアメリカ人男性は、数年前に「前立腺ガン」を患い病院で治療を受けてきましたが、数年前に私の友人の紹介で漢方薬の相談を受けるようになりました。
当初は股間にバスケットボールを挟んでいるような不快感を中心に、二便が不調で様々な症状を訴えていましたが、漢方薬を服用してからは、これらの不快な症状は改善し、現在は二便正常・食欲旺盛・睡眠も問題なく元気で大きな声で会話を楽しんでいます。
ところが、先日ひどく落ち込んでいるとのことで話を聞いたところ、この数か月、腫瘍マーカーの数値が少しずつ上昇したため、有効な治療方法はないか主治医に相談したところで、主治医からの一言はあまりに残酷で「これ以上は、手の施しようがない。」と言われたそうです。
主治医と彼の間でどんな会話があったか詳細はわかりませんが、数値しかみていないように感じ、また患者の病気と闘う気持ちを動揺させるにように思えました。この主治医の言葉にはがっかりしてしまいました。
ガンを含めてすべての病気の発生及び変化は、「動揺」の気持ちと深く関与します。これは、「心が神を主る」という理論です。心が安定しなければストレスになりやすく、免疫のバランスに悪影響を与えます。心の神が安定しなければ、体の気血の流れに悪影響を与えます。
中国の元代の朱丹渓は、「気血が穏やかであれば万病は生じないが、一度塞がり鬱屈すると諸病は生じる」と述べています。ですから、この主治医の言葉は、まさに彼の気血を塞いでしまったに違いないと思います。


国際中医師アカデミーとうぎ先生の【中医学日記】

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18歳の老犬 長寿の土台 精気

知人の愛犬は、御年18歳の老犬です。大変元気で食欲旺盛、18歳になっても飛び跳ねるほど元気出そうです。
しかし、つい先日、2階から階段を降りる途中、最後の1段目から降りたところで後ろ足を「脱臼」したそうです。
脱臼は、関節を繋ぐ骨同士の関節面が、正しい位置からはずれてしまうのですが、この話を聞き、老化の現れは人間と変わりがないのだと改めて感じました。
中医学では、腎は先天の精を貯え、人の発育・成長をつかさどる臓であり、また腎は骨を主る臓でもあります。つまり加齢に伴う様々な体の現れは、腎に貯えられる「先天の精」が大きく関わりをもちます。元気で長生きは、まさにこの「腎」が左右しているのです。
漢方薬には、この「腎」の働きを支える働きを持つ薬が、多く存在しています。
自分の愛犬と長く付き合うために、共に腎の精気を守りましょう。


国際中医師アカデミーとうぎ先生の【中医学日記】

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ビフィズス菌から便秘の治療 肌との関係

今朝、電車の中で便秘の改善に「ビフィズス菌」を有効的に取り入れるために、いつ飲んだらよいか説明をしていました。答えは食後に摂取するのがもっとも効果的だそうです。便秘に悩む方は大変多く、運動や食事などなど気を付けてもなかなか改善できず悩みの種という方も少なくありません。
中医学では、便秘を治療する漢方薬の種類が多く、他の病気と同様に便秘の原因や体質を考慮して選薬します。日本では「センナ」を常用する方が多いと聞きますが、便秘にはそれぞれ原因がるので紹介します。
①体質が陽盛(熱がり)に偏り、飲食過多で辛い、脂っこい食事を好む方。

②気血のめぐりが悪い為、精神的に不安定でいらいらしやすく、些細なことですぐ怒ったり、また運動不足なども手伝って便秘になる方。
③気血不足のため産後や病後、疲労過多で血が不足して腸内を潤すことができない方。
④高齢者や、陽虚が原因で体内に「寒」が生じ便秘をおこす。などがあげられます。

センナは①と②の治療に適応できますが、③と④に対して効かないよりも逆に体に毒になります。
そして大腸と密接な関係のある臓は「肺」で、便秘により肺の機能に悪影響を与え、皮膚の艶と色が悪くなり、外邪が侵襲しやすくなるわけです。便秘と肌荒れは、中医理論からきているのでしょうか?

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補血で大地震の不安を追い払おう

昨日、インドネシア付近で二度にわたる大きな地震とメキシコ西部でも地震の発生がありました。昨年の日本のことを嫌でも思い出してしまいます。
中医学では目に見えぬ不安やそれに伴う心配は病をひき起こす原因になると考えています。解決が見いだせない「思考」は、食欲不振や睡眠の質を低下させかねません。特に女性の場合は、月経や出産などによって体を滋潤する「陰血」が不足しがちです。陰血が不足すると心を養えず、精神や思考のバランスを崩し結果的に空腹感が得られない・夢をよくみたり些細な物音で目を覚ますようになり、病状を悪化させてしまいます。
一度、健康を損なうとなかなか元に戻るには、相応な時間が必要となります。考え過ぎは禁物です!
この不安による症状を治療する漢方薬は、帰脾湯(きひとう)、四物湯(しもつとう)などが挙げられます。食品では、ナツメ、枸杞子(くこし)などがあります。

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なつめのオヤツ


国際中医師アカデミーとうぎ先生の【中医学日記】
最近日本でも、乾燥させたり蜜を絡めた棗が販売され、ようやく市民権を得たような感じがします。今日のおやつで食べたのは、まだ日本では見かけない「棗のお菓子」です。ドライフルーツのように乾燥させているのですが、カリカリしていて「かりんとう」のような食感で、甘みが少なくちょっとお腹が空いた時にはうってつけのおやつです。資料を読んだりパソコンに向かって仕事をする機会が多く、陰血を消耗しやすいので補血に働く棗は最適です。

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帰脾湯の使用、遠志の関係

帰脾湯は心脾両虚、気血両虚を治療する漢方薬です。
安神の生薬は酸棗仁、遠志などを配合されています。遠志は潰瘍病及び胃炎の治療に慎重に使用するということです。
帰脾湯を使用する場合、胃潰瘍、胃痛などがあるなら、理気薬などを加える必要があると考えています。


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入学おめでとう! 精気を守りましょう!

国際中医師アカデミーとうぎ先生の【中医学日記】
桜が綺麗ですね
国際中医師アカデミーとうぎ先生の【中医学日記】
海老川の上流の桜森が最高です。


入学シーズンです!新しい制服に身を包んだ新一年生と入学式に参加するご両親の姿を多く見かけます。子供の成長は親にとって大変うれしいことです。

しかし親である以上、学校の成績やスポーツなどの成績に一喜一憂し、時には強く叱咤激励し子供の負担になることもあるようです。

中医学では、腎の精気を子供に分けることが生命誕生の第一歩と考えています。親から受けた腎の精気は、「先天の精」として子供に受け継がれ、飲食や生活習慣によって先天の精は守られ成長していきます。つまり子供の成長は、遺伝による影響が大きいと考えられます。自分の子供の長所、短所は自分たちが分け与えた面もあるのを忘れないでほしいと思います。


 中医学を活かそう!!


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最年少の教授の誕生

国際中医師アカデミーとうぎ先生の【中医学日記】


2012年3月30日の日中新聞(中国語/人民日報海外版)にこの記事が載りました。印象深かったので紹介します。

記事には、2012年3月20日に中国の中南大学に在学中の学生・劉路さん(22歳)を主任教授に相当する研究員を抜擢したことを発表しました。劉さんは数学を専攻し、かなりの難問を解明したということです。普通中国では、大卒してから教授になるまで約15年以上かかるそうですが、彼は一年でそれを実現しました。毎日黙々と目標に向かい頑張った努力の結果が認められました。このようなニュースは非常にうれしいことです。年齢や序列にとらわれず、努力した人に対して評価が与えられるのは、実に気持ちの良い話です。

当アカデミーの一番年長の方は、そろそろ70歳に近い方ですが、彼女は成績が優秀

で、毎日の努力を惜しまず目標に向かって努力されています。このような方に出会えて感動しています。


ともすると中医学は、長期間勉強したり、臨床実績を長く積まなければならないと考
えがちですが、本当にそうでしょうか?

どんなことにおいても時間や経験にとらわれず、自分の目標に突き進む推進力こそ

が、自身を飛躍させる原動力になり、「みんなと同じ」という平均主義では優秀な人

材は育たないように思います。

最近は、当アカデミーも「飛び級」のような制度を設ける必要があると感じています




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睡眠不足 肥満の原因?

3月26日の産経新聞の記事によると睡眠不足が肥満の原因になるという記事を読みました。
漢方では、精気が生長する時間帯は夜の睡眠中であると考え、また精気を生み出すには脾胃の働きが重要と考えています。
この記事を中医学で解釈すると、睡眠不足が続くと精気を補うことができず、脾胃は精気を作るために必要以上に働き、その結果として食欲が亢進します。
ところが必要以上に食べ過ぎれば、脾胃の水穀運化作用は追いつかず、運化できなかった飲食物は、痰湿となり身体に溜まることになります。
また、本来睡眠をとらなければならない時間帯に起きていたり、日中に寝ていれば陰陽平衡を乱します。一般に肥満は、カロリーの摂取過多が原因と考えがちですが、
この様な記事を読むと中医学における分析は、体から発せられる情報に対する理解と正確な判断が欠かせないことを、強く感じました。

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