香港情報2 お土産 「正紅花油」外用薬


香港に行ったら、購入を頼まれた薬がありましたので、紹介します。
効能は、活血止痛・化瘀消腫、主治は腰酸骨痛・跌打損傷・肌肉酸痛
・・・などに有効です。日本で言う「外用薬」で打ち身や腰痛・筋肉痛などに大変効果的です。
化粧箱にも印刷されている通り、香港では一家に一本の常備薬です。
配合成分は、日本ではあまりなじみの無い物ばかりですが、この中で「血竭」(けつけつ)が印象に残る配合です。血竭はヤシ科の植物で、外用にして外傷の出血・潰瘍の癒合困難、内服にして打撲損傷・瘀血腫痛の功能があります。
紹介した正紅花油はシンガポール産ですが、香港製ももちろんあります。お値段は34香港ドル、約380円弱、食用はできません。街中のどこでも簡単に購入できます。
国際中医師アカデミーとうぎ先生の【中医学日記】

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香港の情報1 外熱屋冷

香港の中医学の実情を調べるために香港を訪問しました。
空港は大きく広々としていましたが、思いのほか静かでした。バスに乗って市内に移動中に先ず感じたことは、冷房が凄まじいほどよく効いていることです。香港の冷房が強いことは聞いていましたが
、これほどとは思いませんでした。バスから降りるとカゼを引きそうなほどの冷風からやっと解放され、「ほっ」としたところ、今度は蒸し暑さに苦しみました。屋外では湿気がすごく、屋内では真冬かと思うほどの寒さです。このような環境下を「外熱屋冷」といいますが、体の陽気と津液をかなり損ないます。
陽気が損なわれるとカゼを引きやすくなるので、香港に行かれるなら風邪を引かないように、長そでの服は必需品です。そして麻黄附子細辛湯なども大いに役立ちます。


国際中医師アカデミーとうぎ先生の【中医学日記】

香港上空

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国際中医師合格の目的

国際中医師試験に合格したら何ができるのか?このような質問を頂くことがあります。医師・薬剤師以外の職業では、どんなことに役立てられるかお聞きになりたいのでしょう。
国際中医師試験に合格するために、中医学を勉強したいという方が多く、もちろんこの考えに賛成です。しかし一方で私は国際中医師試験に合格する過程で学ぶ「中医学」が、日常の生活に役立てられる素晴らしい学問であることを広く理解してもらいたいと思っています。
例えば、在宅介護に従事する場合、高齢者のお世話する中でお通じが出なければ、体内の濁気を排出することができず全身に濁気が巡るようになり、大きな痛手を体に与えます。頭に与える影響は、記憶力や判断力の低下があり、皮膚に影響を与えればシミや乾燥、かゆみを生じさせます。高齢者の便秘の原因を中医学で理解できなければ、体に負担をかけないように改善してあげることができません。


国際中医師試験に合格することで何ができるのかだけではなく、体の変化をいち早くくみ取って、よい生活環境を整えるための大きな貢献になります。


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体を鍛えたら「高熱」が出た

高校時代のクラスメートのことを思い出しました。
彼がまだ20代の頃、発育が遅かったのか身長が155㎝、痩せており、「いい男」を目指して厳しい筋トレを始めました。努力の成果が現れ筋肉もつき始め、身長伸びて本人はいたって満足な様子でした。彼は更なる効果をめざし、運動量を増やし筋トレの付加を増やしました。ところが付加を増した翌日に、高熱が発生したそうです。このようなことを繰り返し、不思議になって私に質問しました。
筋トレの運動量を無理矢理増やせば、気血を損ないます。蓄積された筋肉疲労によって発熱をひき起こす現実が多くみられます。熱は抗生物質・解熱剤を服用して下がりますが、気血を守らなければ、発熱を繰り返し次第に気血は乏しくなり、?血・痰飲などの病気を引き起こす可能性が高まります。
「まだ大丈夫」、「もっとできる」といった気持だけでなく、自分の身体とよく相談して欲しいと思います。鍛えた後で疲労の蓄積や予防の改善には、消耗した気血を補う帰脾湯や津液を補う西洋人参が役立ちます。

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カレーを食べた後に、胃がもたれる?

6月29日の「野菜カレーが女性に人気」のブログを読んだ友人は、カレーを食べると決まってげっぷや胃もたれが生じるのはなぜか聞きにきました。
中医学から考えると、げっぷや胃もたれを起す可能性は主に①胃熱、②胃の陰虚、③肝脾不和の3点があります。
時々困るのがこの手の質問で、一つの症状をさして「なんですか?」と聞かれる場合、中医学では「これが原因です!」と、即答しにくいのです。
この理由は、一つの症状を引き起こす病因病理は複数あり、どっちによるものかを確認するために、他の症状を聞いた上で分析して判断することが基本です。
逆に考えれば病気が同じでも病気の原因によって治療するための漢方薬が異なるのです。病気をひき起こす原因と、病気の発展過程などに対する細やかな診断が、的確な漢方薬の選択に繋がり、決して時間だけを長くかけて問診するのが良い治療者とは言えません。

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冷房が好き?嫌い?体質判断の基本

節電の夏と言われていますが、電車内は結構冷房が強くつけられています。冷房がかかっている車内では暑くて汗をかき扇子で仰ぐ人もいれば、くしゃみをして長袖を羽織る人もいます。また家庭内でも冷房の温度設定でご夫婦の主張が異なり、小さなイザコザになると聞きました。なぜでしょうか?


中医学から見ると身体を温めて活発にさせるのは「陽気の働き」によるものです。体の陽気が十分にあり、しっかりその役割を果たせば体は温まり良い状態を保てます。しかし陽気が多すぎる・陽気の流れが悪い・逆に陽気が不足するなどで冷房が大好きになったり、反対に冷房が嫌いになったりします。
冷房に対して極端な温度設定を好むなら、既に陰陽のバランスが崩れた状態にあると考えられます。漢方に詳しい薬局や医師にこの情報を伝えて自分の体に相応しい漢方薬で調節してもらうことができます。

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野菜カレーが女性に人気

そろそろランチタイムです。
今朝のテレビ番組で「野菜カレー」が最近女性に人気が高いということが紹介されていました。野菜カレーは、たくさんの野菜を一緒に食べられるため、20代から50代まで幅広く支持され、多い人では週に数回、野菜カレーを食べるそうです。野菜も一緒に、しかも多くの種類が食べられるのは忙しい女性にとって効率の良い食事で良いことです。
しかし、体質によっては食べ過ぎになり、身体の負担を招く場合もあるのでちょっとだけ注意してほしいと思います。カレーに使われるスパイスは漢方薬の原料も含まれ、その多くは辛温の性質があります。これらの功能効果は、陽気を助けて発散する特徴があります。主に冷え性及び冷えを伴う?血のある方には、よい効果をもたらします。


ところが、暑がる・ほてる・口渇・肌が乾燥するなどが気になる方は、食べ過ぎにならないように気をつける必要があります。このような症状は陰虚によるもので発散が過ぎると、逆に乾燥やほてりが強まります。


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中医学の勉強で、観察力を磨く

中医学を学習することで病気の治療の他に、自分自身の体調管理にも役立ちます。
今朝の電車内で、私の前に立っていた20代の男性。筋肉隆々で手のヒラに厚い「タコ」ができていることから、体操をやっている人かなと思いながら、観察させてもらいました。
一見すると身体を鍛え、丈夫そうに見えますが、気になったのは、彼の肌はガサガサと乾燥して艶があまりよくないことです。中医学からみると、肺脾気虚の現れの一つとして考えられます。
スポーツで身体を鍛錬するには、個々の身体に合わせて運動量を調節しなければならないのは、誰でもご存知だと思います。しかし、身体への負担がどのように現れるかは、中医学の得意なところです。電車の男性の場合は、運動量と休息のバランスをとると同時に、肺脾の気を補えばもっと良い筋肉が増えて、肌の艶も綺麗になると思います。
中医学の勉強で、自分の体調変化に対する観察力を高め、健康管理に役立ち「未病先防」に繋がります。
また、中医診断学の学習を始められた方は、中医診断力を高める為に、より多くの人の健康状態をそっと観察してみましょう。

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筋トレで今度は便秘だぁ!

先日で紹介した筋トレで軟便が改善した知人の続きを紹介します。
筋トレによって便の状態が良くなったと喜んでいましたが、その後今度は便秘になり、便意をあまり感じないようになったそうです。その他にも疲れが増したようで、筋トレをしても力が入らず、ジトっとした汗が多くなり、爽快感がないそうです。
あ~、調子乗るなと忠告したのに、筋トレのやりすぎだと彼に言いました。
中医学では、筋トレは気血の流れを良くし、脾の効能を向上させる効果がある一方で気血を傷耗する反面もあります。彼は、筋トレをやりすぎたために気血が不足し、以上の症状を引き起こしたのです。気が不足すれば便を押し出す力もなくなるのです。
筋トレは体の状態に合わせて、一日おきに休みを取って気血を守ることを考慮して行うべきと考えています。

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階段から落ちた!整体概念の考え

階段から落ちた友人、腰と足が痛いと訴えています。
本人は、腰から上は元気だと言っていますが、これは中医学の考えでは誤りです。

中医学には整体概念があり身体の局部の不調も、体全体に影響する可能性があると考えています。
打撲による?血がまだ全身に影響を与える前に、友人には、早々に活血薬に理気剤を少し加えた漢方薬を勧めておきました。

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