体を鍛えたら「高熱」が出た


高校時代のクラスメートのことを思い出しました。
彼がまだ20代の頃、発育が遅かったのか身長が155㎝、痩せており、「いい男」を目指して厳しい筋トレを始めました。努力の成果が現れ筋肉もつき始め、身長伸びて本人はいたって満足な様子でした。彼は更なる効果をめざし、運動量を増やし筋トレの付加を増やしました。ところが付加を増した翌日に、高熱が発生したそうです。このようなことを繰り返し、不思議になって私に質問しました。
筋トレの運動量を無理矢理増やせば、気血を損ないます。蓄積された筋肉疲労によって発熱をひき起こす現実が多くみられます。熱は抗生物質・解熱剤を服用して下がりますが、気血を守らなければ、発熱を繰り返し次第に気血は乏しくなり、?血・痰飲などの病気を引き起こす可能性が高まります。
「まだ大丈夫」、「もっとできる」といった気持だけでなく、自分の身体とよく相談して欲しいと思います。鍛えた後で疲労の蓄積や予防の改善には、消耗した気血を補う帰脾湯や津液を補う西洋人参が役立ちます。

About 中医学アカデミー

90年に日本へ来日して以来一人でも多くの方へ中医学の正しい知識を身につけて頂きたいという思いで普及活動を行って参りました。 日本中医薬連合会においては多くの国際中医師を輩出してきました。 この日本で優秀な漢方医がたくさん育つことが私の夢であります。 中医学アカデミー http://www.iatcm.com
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