足育

先週土曜日にNHKが【足育】(そくいく)という番組を放送しました。
高齢者の足の健康を保つうえで非常に良いのだそうです。また、高齢者だけでなく子供の運動力を向上させることにも足育は役立つのだそうです。

中医学では、足の指と裏には多くの経絡が通っています。経絡は気血の通り道で、全身をくまなく廻ります。経絡に滞りがないことが健康を維持する第一歩と考えられています。

高齢に伴って足がふらつく、また子供がつまずきやすいなど脚力が弱い場合は、肝腎の働きが強く関係しています。
腎は足の骨、肝は足の筋を管理しています。足指を屈伸させて、経絡の通りだけではなく、肝腎の気血の流れをよくすると考えられます。

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中医師はつらいよ⁉

日本では、漢方薬は長期間の服用が必要と思っている方が多いですね。
長期間の服用が必要な理由は、幾つかあります。例えば病気が深く治療に時間を要するなど、効果を持続させる必要があれば長期間の服用は、当然必要になります。
ところが、服用した漢方薬の効果が感じるには、それほど時間は必要ありません。

中国の患者さんは、このような事を理解していますので、自分に処方された漢方薬が、3~5日間で効果を実感できなければ、二度とその中医師に診てもらうことはなくなります。
このように早い段階で効果を実感できるには、先ず中医診断が正しいことが大前提になり、正確な診断の基で処方された漢方薬であれば、短期間で効果を得られるという認識は中医臨床の長い歴史の中で実証されています。その為患者さんの側も中医師のレベルを試す試金石として利用しています。

中医師はこのレベルに至る為に、一生懸命に勉強し効かない原因を解明して二度に失敗をおこさない様頑張っています。
目の肥えた患者さんによって中医師のレベルが鍛えられるのかもしれません。


診断様子

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一口ずつ食べる

食欲の秋が到来しました。食いしん坊には堪えられない季節です。
どんなに美味しいものであっても、それを一度に食べきることはできません。一口の大きさは違っても皆「一口ずつ」口に入れ、よく噛んで飲み込みます。


中医学の学習もまったく一緒です。
一度にたくさんの内容を頭に入れられる人は稀で、毎日少しずつ、それこそ一口ずつ覚えていかなければなりません。
先日、アカデミーを無事卒業されたイタリア在住の方も、学習途中ご家族の怪我や大病にあい、看病を続けながら学習に取り組まれました。大変な環境の中でゆっくり確実に学習を進められた彼女は、素晴らしい精神の持ち主だと思います。

中医学の習得は簡単なものではありません。
アカデミーが提供するオンライン学習では、場所と時間の制約がありません。インターネットが繋がればいつでもどこでも学習ができますが、その代わりに、学習を計画的に進めていくことがとっても重要になります。
やはり、一口ずつ・・です。

卒業の方

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すみません、クロズ(黒酢)下さい

私は、黒酢が大好きです。中華料理屋さんでは、必ず黒酢を頼みます。
先日、いつものように「すみません。クロズ下さい。」と、お願いしたところ

スタッフのお嬢さん「お待たせしましたクロスをお持ちしました。」
「ん・・?」 どうやら、クロスとクロズを聞き違えたようでした。


中医学でも問診の途中で問う側が勝手に思い込んでしまうことがあり、笑いごとでは済まない場合もあります。

例えば、「疲れませんか」と尋ねられた場合、多くの方は疲れやすいと答えます。体調が悪いのですからこれはもっともな答えです。
しかし「重く感じる」、「だるくて重い」などの場合も疲れると表現する方がいます。疲れると重く感じる、ふたつの表現で疲れるは主に気虚によって生じる表現で、重く感じるは湿に関する場合があります。

ただ単純に疲れやすいかを問うだけでなく、どんな時にどのように感じるか、問診の目的を持って尋ねる必要があります。問診力が問われます。


クロスと黒酢

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秋のスキンケア 肺

秋は乾燥の季節です。空気が少しずつ乾き始めると皮膚も乾燥して、場合によっては痒みが生じる方もいます。
スキンケアのために、先ず保湿効果のある化粧品をお使い頂くことと、更に肺の手入れが大切です。

中医学では、皮膚の潤沢は肺の働きに関与すると考えています。
また秋の季節は「風燥」の時で、風燥は、肺を傷つける特徴があります。その為、皮膚は肺から栄養を受け取れず乾燥して艶を失います。
喉が乾燥して痒く感じたり、乾燥した咳、普段より便が硬くてコロコロするなどが見られたら、まず菊花と生脈散で風燥から肺を守りましょう。



菊花相片1
菊花の写真

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キレイな肌は肺の状態が決め手

皮膚のキメが細かく、色つやと透明感があり、シミやシワが無い肌は、女性のあこがれであると同時に、このような皮膚の状態は健康を現すものです。
中医学では、肺は皮膚と直接と繋がりのある臓であると考えています。外からの影響を受けても、臓腑経絡や気血津液に病変が生じても皮膚には異常な変化が現れます。皮膚の変化の観察を通じて、内臓の病変や病気の予後を判断することに役立ちます。

肺の働きが健康であれば、理想の肌に近づけるでしょう。しかし、色が白くキメが細かいにも関わらず、ツヤのない皮膚を見ることがあります。このような場合は、肺の機能が減弱となっていて、あまり健康な状態とは言えませんので注意が必要です。

肺臓と肌

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ペットと漢方

ワンワン_L

薬局に相談に訪れる方の相談内容は多種多様です。人間はもとより、犬、猫、鳩、ウグイスなど体調不良や腫瘍、更にはいつまでも元気でいて欲しいとの願いで相談に訪れるそうです。

動物に漢方薬を用いる際には、餌に混ぜることが多いのですが、エキス剤をそのまま舐める場合もあります。動物の方が漢方薬に対する先入観がない分、薬が間違っていなければ口にしてくれますし、「おかわり」をねだる場合もあります。

しかし、動物に問診はできませんから、どうやって漢方薬を選択するか観察力が必要になります。

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目眩と目昏

中医専門書には、症状を現わす専門用語がたくさんあります。理解が間違えやすい症状に目眩と目昏があります。この二つの症状は、理解が曖昧になりがちです。
目眩は、目がくらみ頭がクラクラするなど、いわゆる「めまい」を指します。目昏は視野がぼやけはっきり見えないことを指します。
目昏は虚証に多くみられ、目眩は虚証だけではなく、実証と虚実混雑に見られます。診断が異なれば用いる漢方薬も異なります。

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アカデミーの卒業生

国際中医師試験に合格された卒業生が、合格を機にホームページを作り直すのだそうです。ホームページの原稿をご自分で作成し、必要なところは順次書き足していくのだそうです。そのため、試験のために暗記していた頃より、ずっと頭に入るそうで一挙両得だとおっしゃっていました。そして、改めて勉強しなおしていますとも・・。

本当に素晴らしい方だと思います。多くの方は国際中医師試験に合格することで安堵してしまい、基本的な学習を繰り返すことはしませんが、再度勉強しなおすことで、それまでとは異なる理解の深さを知ることになると思います。
中医学の学習はこうでなくてはいけません。知識の積み重ねと臨床経験との往復によって、腕に磨きがかかります。応援しています

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北京 しゃぶしゃぶ

この10年ほどで北京は本当に変わりました。
雑誌やコラムで、北京ではサービス業は受け入れらないだろうという記事を読んだことがありました。
しかし、どうやらそうでもないようで、もちろん旧態依然としたお店もありますが、びっくりするほどサービスの良い店もあります。
最近現地で人気のお店は、「海底撈(かいていろう)」というしゃぶしゃぶのお店で、予約しなければ30分以上は待たされるほどの大人気のお店だそうです。

入店すると眼鏡をかけている私には眼鏡ふきを、ドリンクはサービスであっても店員さんがつぎにきてくれます。しかも、皆さんいつも「笑顔」です。日本のようにサービスが丁寧で優しく案内してくれるので嬉しく思いました。日本との違いは、日本ではサービス業もマニュアル化が進み、マニュアルにないことをお願いすると断れたりしますが、このお店ではある程度従業員の判断に任せられているように感じました。

サービスだけでなくお肉もスープも美味しく、満足できました。
北京でしゃぶしゃぶを召し上がる際には、訪ねてください。

海底捞1 
羊肉も美味しいですよ

海底捞 面条
海底捞の本番ラーメン 美味しいですよ

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