竜胆瀉肝湯の服用で黄膩苔が厚みを増した症例
8月23日の症例検討は、
中国の雑誌に発表された誤治による症例を紹介し、
誤治による臨床現象について皆さんと論議しました。
症例の内容は以下の通りです.
68歳の患者、指の関節痛で受診。
来院時の舌苔は黄膩苔が酷く竜胆瀉肝湯を使用しました。
服用後、痛みは良くならず黄膩苔は厚みが増した為、
湿熱が酷いと判断し、更に清熱と利湿剤を加えましたが
黄膩苔は変化せず指の痛みも変わりませんでした。
「なぜ、黄膩苔が変化しなかったのでしょうか。」
参加者に質問をしました。
考えられる原因には脾気虚、血虚、寒湿、腎陽虚の可能性があると
意見がありました。
そこで、それぞれの可能性について真実か否かを確認するのに
自分の考えを否定する方法を試みました。
これは自身の考えを肯定するのではなく否定することで
自分の弁証が正しいか判断する高度な方法の一つです。
例えば、脾気虚の患者が竜胆瀉肝湯を服用した場合、
どのような症状が見られるか。
必ず現れる症状は何か。など・・
最後に皆さんが納得できるような結論を見つけました。
臨床では常に誤診は「つきもの」です。
誤りがあれば早く気づき正しく是非し、
患者の苦痛を解消することが臨床講座の目的でもあります。
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