張景岳先生が≪類経図翼≫で「学医不学易、必謂医学無難。・・・・
抑孰知目視者有所不見、耳聴者有所不聞、終不の免一曲之陋」と、
書かれています。
この意味は、医学を勉強して易学を勉強しなければ、
必ずと言ってよいほど「医学は簡単だよ」というのです。
恐れ多い発言ですね。
しかし、誰もが「目と耳」に問題がなくても
見えずに気付かないことがあれば、
聞けずに気付かないことがあります。
このことは自分の習慣、知識の不足、
経験の乏しさにより過ちを犯すことがあることを伝えています。
例えば、「ため息」の症状に対して多くの場合で
肝鬱として考えますが、気虚にもこの症状があります。
もし気虚の患者に逍遙散を使用したら
気虚の病態がますます酷くなると考えられます。
臨床では複雑な病証が数えきれないほど多くあると思います。
張景岳先生が、「自己満足はだめだぞ!じっくり勉強しなさい。」と、
弟子たちに叱咤激励しているのだと私は理解しました。
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