中医学では、鬱という病因で起こす病気は数え切れないほど多いと考えている。
10数年前まで、西洋医学では中医学の考え方を嘘のような話としてみているように思えた。
08年9月から、読売新聞の医療ルネサンスでうつ病事情シリーズを掲載されている。
『今時うつ病事情』というシリーズ内容を参考し、中医学の鬱証に対する考えを皆さんと一緒に検討しよう。
まずうつ病の診断について、9の項目を挙げられた中で、第一か第二かは何れか必須という診断原則がある:
1、殆ど一日中、毎日の抑うつ気分
2、殆ど一日中、毎日、興味、喜びの減退
抑うつは気の流れが停滞すること、興奮と喜びの減退は気の発散する状態が足りないと理解していもよい。
中医学では、この発散不足或いは気滞の状態は実証か、虚証かの判断は非常に重要なことである。うつ病に弁証せずに逍遙散或いは小柴胡湯を安易に投与すべきではないと思われる。
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