中医薬は正しい処方ならば絶対に効きますとお伝えしてきました。
実は学生時代に自分自身でも驚きの臨床体験があり、その時から確信しています。
今回はこの衝撃的な経験をお話ししたいと思います。
医学を志した頃の私は、西洋医学一辺倒でした。
もともと数学や物理学が好きな私にとって西洋医学はとても明快でした。
ところが、ひょんなことから入学した大学は中医薬大学。
医学の専門的な勉強ができるとワクワクして受けた最初の授業は、陰陽五行説…もうガッカリでした。
こんなことを覚えて一体何に効くの? 効くわけがないよ!という思いが日に日に強まり…、経絡があると言われても、そんなもの見えないじゃない?
体の中を流れているのは、神経や血管でしょう!?と、イライラした私は、生意気にも中医学の基礎理論テキストなんて全部捨てて、本屋で西洋医学の本をたくさん買ってきて勝手に勉強していました。
西洋医学の授業もありましたから、そんなときには、先生の説明に対して本を何冊も持ち出して間違いを指摘する、鼻もちならない学生でした。
その頃の私は、卒業のために必要な単位と割り切って中医学のテスト勉強をしていたのです。
そんな時、一人の患者さん出会いました。
次回はこの患者さんとのやり取りをお話しします。
漢方の勉強は「国際中医師アカデミー」