弁証論治の解説書の目的


この解説書の目的は、二つ有ります。
1、受験者に参考できるような標準回答を提供しています 
 症状の分析方法、重要な病因病理、診断にあたっての注意点、
代表方剤の解説などを分かりやすく説明する。
 例えば、風熱感冒では、「黄色く粘っこい痰が出て、量がそれ程多くない」という症状がある場合に、裏熱と痰熱を反映する症状ではなく、風熱が強い状態を反映していること、銀翹散の配合に、必ず荊芥を入れなければならないことを覚えることを明確にしています。
2、臨床の活動にも役立つ 
 臨床の活動では、少なくとも三つの仕事が非常に重要である。
 症例の分析プロセスでは、診断を行うために何かを注意すべきか、方剤の選ぶ基準であると思われます。
 症例の勉強を通じて、この三つの仕事でのミスをはやく見つければ、結果としてより正確に弁証でき、論治の効果を高めることにつながると考えています。 
 風熱感冒では、黄色痰の症状をみて、もし熱痰として判断するなら、銀翹散を生かすチャンスが少なくなる恐れがあると考えています。
  
 
 

About 中医学アカデミー

90年に日本へ来日して以来一人でも多くの方へ中医学の正しい知識を身につけて頂きたいという思いで普及活動を行って参りました。 日本中医薬連合会においては多くの国際中医師を輩出してきました。 この日本で優秀な漢方医がたくさん育つことが私の夢であります。 中医学アカデミー http://www.iatcm.com
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