漢方相談で「あなたは熱がある人ですね」と言われたことありませんか?
中医学(漢方)でいう「熱がある」はカゼや病気による「発熱」とは異なり、体温計で計測しても平熱のままです。
この「熱」によって起きる症状としては、口渇(口中やのどが激しくかわき、水分を欲しがる状態)、舌の色が赤くなる、便秘や便が乾燥したりコロコロした状態、尿の色が黄色くなるなどの特徴が見られます。
これらの症状が当てはまる方は、唐辛子など辛味の食品やお酒の飲みすぎ、ストレスなどに気をつけられると良いかと思います。
また、体が熱っぽくなる場合は、発熱のほかに気虚、陰虚などが考えられます。
特徴としては、疲れやすい、疲労によって体が熱く感じることが挙げられます。
漢方処方を行う場合は、気虚や陰虚の判断を誤り、清熱薬を過量に用いれば、副作用を招きかねませんので注意が必要です。病気の症状の特徴を掴み、正確に病因病理の状態を把握してから効果的な漢方薬を処方する事こそが、中医学の主な目的です。