先日、帯状疱疹の病理特徴は肝胆湿熱及び肝鬱化火で、湿熱や熱毒が皮膚に溢れだすと書きましたが、大変貴重な症例を見つけましたのでご紹介したいと思います。
この症例の写真は、皮膚の赤みの状態から実熱のようにみられますが、舌色から見ると、気血不足或いは脾腎陽虚の可能性が考えられます。
このような場合に「竜胆瀉肝湯」を用いたため、症状を悪化させてしまったそうです。
この病気にこの漢方薬といった方程式をつくってはいけません。どんな病証はあくまでも弁証論治によって、病気の性質、程度、部位、流れをチェックし相応しい治療を提供してください。