暑邪の影響を受けやすい方は、平素から陰虚の体質があるので、この時期は特に熱中症に注意をしなければならないと思います。
臨床で陰虚の体質に暑邪が侵襲した場合、陰虚と暑邪が共に存在する可能性が高まります。陰虚では、陰液の不足によって、消痩、面紅のぼせ、咽喉乾燥、盗汗などの臨床症状が現れます。また、暑邪は夏にしか存在していないという特徴があり、また気陰を傷つけながら、湿熱の特徴を併せ持つ邪気です。
六味丸には大量の熟地黄と山茱萸が配合されています。熟地黄は補陰薬、山茱萸は収斂薬で、気滞と湿邪がある場合には、慎重に配合量の調節などをしなければならないという使用原則があります。
湿邪が盛んでいる患者に六味丸をそのまま服用させれば、湿邪が段々酷くなり、湿邪がまた気滞の病理現象を引き起こします。
継続して服用していた漢方薬も邪気の判断を誤れば、効果が得られないばかりか副作用を招きかねません。
中医学の理論を深く理解しなければ、効いても効かなくてもその理由がわからなければ、結果として患者に迷惑をかけることになります。
国際中医師アカデミーの理念は、六味丸のような状況に正確に対応でき、効果的に漢方薬を出せる人材を養成することです。
カテゴリー
-
最近の投稿
アーカイブ
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年9月
- 2015年8月
- 2015年7月
- 2015年6月
- 2015年5月
- 2014年5月
- 2014年2月
- 2013年12月
- 2013年11月
- 2013年10月
- 2013年9月
- 2013年8月
- 2013年7月
- 2013年6月
- 2013年5月
- 2013年4月
- 2013年3月
- 2013年2月
- 2013年1月
- 2012年12月
- 2012年11月
- 2012年10月
- 2012年9月
- 2012年8月
- 2012年7月
- 2012年6月
- 2012年5月
- 2012年4月
- 2012年3月
- 2012年2月
- 2012年1月
- 2011年12月
- 2011年11月
- 2011年10月
- 2011年9月
- 2011年8月
- 2011年7月
- 2011年6月
- 2011年5月
- 2011年4月
- 2011年3月
- 2011年2月
- 2011年1月
- 2010年12月
- 2010年11月
- 2010年9月
- 2010年8月
- 2010年7月
- 2010年6月
- 2010年5月
- 2010年4月
- 2010年3月
- 2010年2月
- 2010年1月
- 2009年12月
- 2009年11月
- 2009年10月
- 2009年9月
- 2009年8月
- 2009年7月
- 2009年6月
- 2009年4月
- 2009年3月
- 2009年2月
- 2009年1月
- 2008年12月
- 2008年11月
- 2008年10月
- 2008年9月