成人喘息の病理特徴は、肺気と腎気の協力関係が崩れて、痰と気が肺に詰まることで生じます。
疲労が重なった時は、特に「肺脾腎」の気を其々傷つけ、主に肺失宣降、腎不納気、痰涎壅盛、上実下虚などの病理状態を引き起こします。
肺気を傷つけると、宣発と粛降の力が弱くなり、痰が肺に詰まりやすくなり、呼吸困難、カゼをひきやすくなり、汗が多く出るなどの症状がみられます。
脾気を傷つけると、運化の力が弱くなり、食欲不振、軟便、痰が多くなる、疲れやすい、食事後にお腹が脹るなどの症状が見られます。
腎気を傷つけると、主に納気、骨と二便を主る、という功能に影響が及び、呼吸困難、腰の痛み、頻尿、排便不利などの症状が見られます。