先日のニュースで大学の新卒者が、入社一年目で退社する割合が、30%ほどだと伝えていました。
早期退社については、いろいろな議論があり教育の問題、雇う環境の問題、本人の問題など其々解釈があります。
中医学では、精神的な影響を受けやすく、些細なことで怒る、根気が続かない性質を、脾虚肝鬱などの体質と考えられます。
先天的か後天によるものかはわかりませんが、脾(土)虚によって肝(木)気が異常に旺盛となり五臓の平衡が失われ、肝気が異常に旺盛になれば、肝気犯脾、肝火犯胃、肝火犯肺などの病証がひき起こされます。
これらの特徴として、怒りっぽい、我慢できずすぐ飽きてしまう、反省せずに相手のせいにする、感情的に激しくなり冷静に判断する能力が著しく低下するなど、感情の起伏が激しく、理性に欠けています。
このような問題を解決するには、行政・教育・雇用環境などもちろん言うまでないですが、健康面では、中医薬を生かして体のバランスの崩れを改善することも重要ではないかと考えています。またこのような性質は短期間で作られるのではなく、小さなころからの食生活も大きく影響するので注意が必要です。