漢方薬局のあり方5


 お客様からの信頼と治癒効果との向上に欠かせないのはまず問診の目的とその熟練な技が必要です。
 なぜこの病状があったか、
 なぜあの薬を飲んでも効かないのかなどは、患者は知りたいのです。  
 例えば、疲れやすいという症状ですが、西洋医学では、酸素不足、ストレス、睡眠不足、栄養不足など説明内容は、誰でもネットから検索して分かります。
 漢方薬局にくる目的はこのような解釈を聞きに来るためではなく、中医学の治療を求めるためです。
 病気の性質と部位などを明らかにし治療効果を挙げるには、まず症状の特徴からの問診をして弁証論治の作業を始めるのです。
例えば:
 何時から疲れの症状があったかという聞き方がよくあるみたいですが、聞き方の問題でだけでなく、質問の目的にあるのではないかと思われます。
患者の答えは
答え1は一週間です
答え2は一ヶ月です
答え3は3ヶ月です
 質問の目的ははっきりしなければ、答え1から3までの答えの内容を理解した上に、ずっと病気の全体を把握するために次から次まで問診を繰り返しすることが出来ないと思います。このような連続的な問診を正確に行うために、問診の目的を明確するのは重要です。
 

About 中医学アカデミー

90年に日本へ来日して以来一人でも多くの方へ中医学の正しい知識を身につけて頂きたいという思いで普及活動を行って参りました。 日本中医薬連合会においては多くの国際中医師を輩出してきました。 この日本で優秀な漢方医がたくさん育つことが私の夢であります。 中医学アカデミー http://www.iatcm.com
This entry was posted in ブログ. Bookmark the permalink.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)