竜胆瀉肝湯からの新発見


  
「弁証論治練習問題 解説書」では、
過去に出題された竜胆瀉肝湯で不眠症を治療する症例を掲載しています。
まず、弁証論治では病名診断が非常に重要になります。
不眠の場合であれば病名診断の基準が何か、
分析方法は何かを考えなければなりません。
過去の国際中医師試験でもこのような問題が出題されましたが、
正確に解答を記した受験者はそれほど多くありません。
誤って解答した方剤では黄連解毒湯と記入する方がいました。
なぜでしょう?理由の一つに心神不安は心熱によるもので
心熱を治療しなければと考えるからでしょう。
残念なことにこのような解答ではほぼ全滅になりますし
実際の治療でもそれほど効果が得られません。
症例の分析を通じ、不眠の診断、弁証の原則、
竜胆瀉肝湯がどのような病理結果を治療する方剤なのか理解する必要があります。
竜胆瀉肝湯の方意を勉強しなければ効果を引き出すことはできませんね。
このような症例に解説を加え、新発見の機会を与えようというのが
「弁証論治練習問題 解説書」の価値の一つであろうと考えています。

About 中医学アカデミー

90年に日本へ来日して以来一人でも多くの方へ中医学の正しい知識を身につけて頂きたいという思いで普及活動を行って参りました。 日本中医薬連合会においては多くの国際中医師を輩出してきました。 この日本で優秀な漢方医がたくさん育つことが私の夢であります。 中医学アカデミー http://www.iatcm.com
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