疳の虫の強い(?)ときの漢方の見方




すぐ泣く、よく泣く、夜寝ない、神経質、非常に興奮しやすい…いわゆる疳の虫の強い子、癇癪持ちの子のお母さんは大変ですね。

でも子供が悪いわけではないのです。
幼い子のグズリは体調不良の表れです。
たとえ病院で病気だと言われなくても不調ということはあるのです。

中医学的にいえば、体の陰陽のバランスが崩れているということ。
このような場合、消化不良や、胃腸・心臓に熱があることが多いです。

子供は五臓が未発達なうえ、現代の生活では、消化しにくいタンパク質を摂取しすぎることが消化不良の最大の原因です。

消化不良になると胃に熱がこもり、口臭がある、便が臭い、下痢や便秘になる、と言う症状が出ます。

胃に熱があると、次は心臓にも熱がこもっていき、これが興奮やイライラなど、精神的な不調につながっていきます。

きちんと治療しないと疳の虫のひどい状態である「疳証(かんしょう)」という病気になってしまいます。肌に艶がなく、やせていき、髪もパサパサになるのが特徴ですが、この病気になると治療はとても難しくなります。

そうならないためにも、グズリがひどいときは、早めに漢方のプロにみてもらいましょう。

診断ではっきりしたら、消化能力を高める漢方薬や熱を冷ますような漢方薬を調合したものなどが処方されます。体に必要な漢方薬を飲むと、体調も気持ちも落ち着いてきます。




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90年に日本へ来日して以来一人でも多くの方へ中医学の正しい知識を身につけて頂きたいという思いで普及活動を行って参りました。 日本中医薬連合会においては多くの国際中医師を輩出してきました。 この日本で優秀な漢方医がたくさん育つことが私の夢であります。 中医学アカデミー http://www.iatcm.com
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