先日、久しぶりに中国で同窓の仲間と集まり、皆で銭湯に行きました。
そこでちょっと嬉しかったのは、ある友人に、「お前全然変わってないな。背中を見たらわかるよ」と言われたことです。
というのも、中医学では、背中(と頭)は陽気が集まる場所と考えられているからです。
陽気とは、いわば生命力。
陽気があるから陽間(ヤンジェン)つまり「この世」にいられるわけです。
この陽気の元を元陽と言い、腎臓にある火が正常に燃えることで全ての気の根源(元陽)となります。
元陽がたくさんあれば元気になりますし、なくなったときに命が尽きることになります。
この元陽は、三焦(下焦、中焦、上焦)を通じてそれぞれの臓腑へ行き、五臓と六腑の気に変化します。
そして脾に行った気は消化能力を助け、水穀精微(スイコクセイビ・食べたもの)から陽気を養い再び元陽に送るという循環が行われます。
陽気の量がしっかりとあり、流れもいいと、背中をめぐる血液などの流れも良くなり、自然と背筋も伸びて、加齢によるぜい肉もつきにくくなります。
一方、元陽が減ってくると、脾の養う力も低下し、陽気が五臓六腑に行き渡らないため、背中を「しゃきっ」とさせることも辛くなります。
そうして背中が曲がったり腰が痛くなるような場合、骨粗しょう症による「いつのまにか骨折」の可能性も考えられます。
放置しておけば、骨折連鎖で寝たきりにもなりかねません。
早めの検査を訴えていたCMで、桃井かおりさんが美しい背中を披露していたのが印象的でした。
このように、陽気不足による姿勢が悪さは、老化に直結しています。
背中は老化のバロメーター。
「いつのまにか骨折」の予防のためにも、できるだけ美しい背中をキープしたいものです。
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