日本の若い女性の多くは、ひどい生理痛で悩む場合は治療や薬について真剣ですが、生理不順については、「そのうち来る」「一応、ある」と軽視しがちに見えて、少し心配です。
中医学では、生理不順を「月経不調」と言います。
月経不調には、生理が来るのが早い、遅い、出血量が多い、少ない、期間が長引く、短い、痛みがある等が含まれ、その個々の症状によって診断が変わり、当然、治療方法もまったく異なります。
「生理不順」とひとまとめでは考えないところが中医学の大きな特徴です。
そして中医学では、たとえば子宮の気が開くと生理が来る、閉じると終わるというように、月経は気の開閉とも強く結びついていると考えます。
つまり不順の原因のひとつに、体内の気の開閉のリズムが悪くなっているので、放置しておけば妊娠しづらい体になっていく恐れがあります。
結婚して赤ちゃんが欲しくなって初めて不順に悩む人が多いですが、それではちょっと遅いのです。
また生理不順に伴う個々の症状は、体内の陰陽バランスが乱れていることの表れですから、無頓着でいるのは健康面でもちょっと心配です。
自分の不順がどのようなものなのか、早めに漢方のプロに相談したほうがいいでしょう。
順調な生理にもどれば、それは健康の証。将来の不妊のリスクも下げることになります。
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