口内炎 タイプが多く3 心腎不交 天王補心丹


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  心腎不交(しんじんふこう)という専門用語があまり聞いたことがない方は
  いると思いますが、
  心腎不交というのは、心は腎との交流がうまく行っていないという意味です。
  心はその熱を下へ腎を暖めて、腎は自分の「水」を上に上昇させ心の熱を抑えるという
   バランス関係を心腎既済(しんじんきさい)といいます。
   この関係が崩れてしまうと、心の熱がどんどん燃えてしまい、腎の「水」がどんどん少なくなるのは
   心腎不交の病理特徴です。
   症状の特徴
    熱が燃える症状;手のひらと足の裏に嫌な熱感、寝汗が多く、
    寝つきがわるく、口内炎が舌の先に集中
    
    水不足の症状:腰を中心として疲れ、小便の回数が多く、
    小便が黄色っぽく、口が渇く、水が欲しがります
   この以上の症状が現れる場合に、
   天王補心丹(てんのうほしんたん)を服用してよいということです。
   天王補心丹は心の燃えすぎる熱を冷ましながら、心腎の「水」を増やします。
   この水は普通の水ではなく、
   元気が入っている特別な水で、身体を潤し、冷やす働きを持っています。
  
  次回で 胃熱上炎について話したいです。
   P1010178.JPG北京の環境が段々よくなっているみたいですね
 

About 中医学アカデミー

90年に日本へ来日して以来一人でも多くの方へ中医学の正しい知識を身につけて頂きたいという思いで普及活動を行って参りました。 日本中医薬連合会においては多くの国際中医師を輩出してきました。 この日本で優秀な漢方医がたくさん育つことが私の夢であります。 中医学アカデミー http://www.iatcm.com
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