何かの拍子に出てきて自然と止まるしゃっくりではなく、入院したストレスや、緊張からしゃっくりが止まらなくなることがあります。
止まらないしゃっくりは辛いものですが、中医学ではそのようなしゃっくりを呃逆(あぎゃく)といい、このようなときに効く漢方薬があります。
ただし呃逆にも実証と虚証があり、治療方法もそれぞれ違います。
実証である気機郁滞(キキウッタイ)の人には柿のヘタを煎じたものや、柿のヘタに丁子(チョウジ:理気作用がある)などを混ぜた柿蒂湯(シテイトウ)という漢方薬が効果的です。
虚証で胃陽虚の人なら、人参湯(ニンジントウ)、胃陰虚の方は麦門湯(ばくもんとう)などで治療した方がいいでしょう。
治療には虚実の診断が大切です。虚実は八網弁証の一つです。
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