近年、成人のぜんそく患者が増えていると聞きます。
この病気は主にアレルギー性の疾患に属しますが、発症に至る原因となるアレルゲンの種類は、環境の変化、疲れ、食べ物など多岐に渡るようで、判明しない患者さんも多いそうです。
成人ぜんそくの特徴は、数分間の発作の後、緩和していくような一過性のものが多いこと。
発作があっても緩和するため、また吸引薬で収まることも多いので、対症療法に頼り症状を悪化させる場合があり、これも注意が必要です。
成人ぜんそくの治療を全て対処療法に頼り、根治を考えずに長期間放置する状態になると、少しの刺激でも発作が起きやすくなり、結果として病気を悪化させるおそれがあります。
中医学では、ぜんそくに虚・実・寒・熱の区別があって、病理の部位は、肺、脾、腎などに関与すると考えられています。
さらに、病理がいくつか混在するため、ぜんそくを正しく弁証をするのは中医学でも難しい分野です。
しかし、対処療法とともに、漢方のプロに相談してきちんと診断・処方してもらえば、慢性化の道を絶つことも可能です。
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