抑肝散の報告から中医学の未来をみる2


抑肝散は肝陽上亢のタイプに適応する方剤です。
肝陽上亢の臨床の特徴:
1、舌診;紅舌、黄苔、
2、脈診:弦数、弦
3、症状の特徴:怒りっぽく、胸脇脹満、食欲の低下、決定力の低下、方向性の記憶力が低下、攻撃的な表現が多くみられる。口渇、冷たい水を飲みたがるなどです。
三つの症状群の症状が揃えれば、抑肝散を投与できます。
腎虚の患者で、興奮の症状、記憶力の低下、怒りっぽく、ほてりなどの症状があっても抑肝散を服用していけないです。
 虚実を鑑別せず、腎虚の患者に抑肝散を投与すると、一時的に症状が改善するものの、結局副作用が多く出てくるだろうと思われます。例えば、記憶力は更に悪くなり、体がますます弱くなり、腎虚の症状がますます進行するなどです。

About 中医学アカデミー

90年に日本へ来日して以来一人でも多くの方へ中医学の正しい知識を身につけて頂きたいという思いで普及活動を行って参りました。 日本中医薬連合会においては多くの国際中医師を輩出してきました。 この日本で優秀な漢方医がたくさん育つことが私の夢であります。 中医学アカデミー http://www.iatcm.com
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