肺気には、「宣発」と「粛降」のふたつの力があります。
粛降は、肺にあるごみを処理して、大腸の伝導作用を応援します。
長期間の咳、喘息、自汗などの病気を患い、また継続して激しいスポーツを行う場合は、肺気虚が生じやすくなります。
肺気虚による便秘では、便意があっても排出しにくい、便は乾燥せず硬くもないなどがみられ、排便時にいきむと汗が出やすく呼吸が乱れやすくなります。
また、その他の特徴では、疲れやすい、顔色が白くつやつやするなどが見られます。
臨床では、便が出にくい、お腹が張りガスが臭うなどと訴えます。
治療法では、玉屏風散や麻子仁丸で調整します。虚実弁証で両方剤の割合を決めます。