矢を射る者が的に当たらず、的の位置が悪いと責める話です。
自分の技が未熟なのに動かない的を責める酷い話で、
自分の過ちを認めず他人に責任を負わせる例え話です。
我々の世界でもこれに似た話を聞くことがあります。
自分が販売した漢方薬が結果的に効果が得られず、
「この漢方薬はキレが悪い」とか、「これは薬の副作用じゃないですか」、
「○○湯は、効かない」などなど・・。
漢方薬には100%治癒できる薬は存在しません。
その為、体質、病気の状態を判断した上で漢方薬を選択することが基本原則です。
効果が得られなければ、まず病気の診断と弁証段階でのミスが
何であったかを反省しミスを見つけることが先決です。
中医学の弁証論治の腕を磨き、患者に喜んで頂くことが先決だと考えています。