ドライマウス 白虎加人参湯と五苓散の鑑別


ドライマウスに関して中医学では、五つの証型を紹介しました。
弁証論治の内容は非常に多いので、ここでは保険適用の漢方薬である白虎加人参湯と五苓散の鑑別原則を紹介したいと思います。

白虎加人参湯の鑑別特徴の口渇は、水を飲んでも渇きが取れず、大量に冷たい水を欲します。
一方、五苓散の鑑別特徴では口の渇きを訴えるものの水をそれほど欲することがなく、むしろ無理に水を飲むと吐き気を生じます。
随伴症状で小腹脹満、排尿不利などがある場合、も苓散を投与しても良いです。
一言で「ドライマウス」と言っても訴える症状のポイントをしっかり掴まなければ、選択を誤ります。

About 中医学アカデミー

90年に日本へ来日して以来一人でも多くの方へ中医学の正しい知識を身につけて頂きたいという思いで普及活動を行って参りました。 日本中医薬連合会においては多くの国際中医師を輩出してきました。 この日本で優秀な漢方医がたくさん育つことが私の夢であります。 中医学アカデミー http://www.iatcm.com
This entry was posted in 中医学アカデミー, 中西医結合, 漢方薬. Bookmark the permalink.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)