リューマチなどの病気を中医学では「痺証」と言います。
中学では、痺証にかかる原因が主に外邪の侵入と経絡の阻滞にありますが、
日本では経絡阻滞があれば瘀血の治療をすると聞きました。
膝の関節が腫れと痛みの相談に来られた患者さん、
まずコンドロイチンを飲んだそうですがそれほど効果がなかったので
中医学の瘀血という考え方で対応してみようと思い
血府逐瘀湯を出してみたが、結局効かなく患者が来なくなったそうです。
この問題について臨床講座の参加者と検討しました。
瘀血が間違いなくあるのに血府逐瘀湯が効かなかったか理由は何か?
瘀血を治療する原則は二つあり、
一つ瘀血の原因、一つは瘀血の病理結果です。
血府逐瘀湯は疏肝活血の方剤で風寒湿の外邪を治療する力はありません。
瘀血の原因は様々ありますが
外邪によって生じた瘀血の治療にこの方剤は不向きです。
風寒湿の邪気の侵入によって生じた痺証には
当然、袪邪という治療方が必要になります。
この症例の場合は、血府逐お湯と袪邪の併用が使用原則として求められます。
お血を伴う痺証の特徴をしっかり覚えること
疎経活血湯がより相応しい処方ではないかなどなど検討しました。
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