漢方薬を扱うところでも、「舌」の観察を重視していない所があると聞きました。
相談者も「なぜ、舌を見るの?」と不思議そうにするのだそうです。
まだまだ、日本では中医学の診断方法を理解して頂けないことを実感しました。
中医学には、「望診、聞診、問診、切診」四つの診断方法があります。四診の中でも望診は一番重要な診断方法で、主に患者の目の状態と舌の状態を観察します。そして診断のなかで目の状態と舌の状態は、患者の状態を知る上で信頼のおける情報になります。
特に薬局の漢方相談では、舌の色、形、苔の厚み、苔の色等の情報によって、病気の部位、性質等を判断する望診は欠かせません。
相談者が伝える症状が本当に正しい情報なのかを判断する上でも、舌の観察は重要です。
その為、漢方相談をするにあたり、「舌」の状態をみないで漢方薬を選択するなら、正確に病気の原因、病気の部位、病気の性質を判断して、患者に相応しい漢方処方ができるかを心配してしまいます。
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