以前、小青竜湯と花粉症のブログで、花粉症を起す体質には肺脾腎の虚損、痰湿停滞ということを紹介しました。
ここで、肺脾腎の虚損という意味について紹介したいと思います。
肺脾腎の虚損は、先天の精気が不足するとともに、痰湿が深く潜んで、肺脾の働きが弱いという意味です。先天の精気が不足する場合、腎に貯蔵している精気が不足していることが多くあります。
ひとつの病気に対して治療方法を決定し、治療方法に沿った漢方薬を選ぶまでの作業は複雑で、診断から漢方薬の選択に至るまで、細やかな分析が必要です。
例えば、精気の意味、精気と元気との関係、脾肺の働きが弱いかどうか、そして漢方薬の特徴を理解しているかどうか、などなど。
これらの問題点を全て理解できれば、花粉症の病理特徴、治療原則と治療方法がわかります。単純に花粉症だから小青竜湯という使い方はなくなると思います。
国際中医師アカデミーの受講者には、このような問題に取り組んで頂いています。
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