昨日の女子バレー韓国戦について、日本女子バレー前監督の柳本さんは100-1=0という法則で失敗の原因を説明していました。
どんな試合でも100%まで技を活かさなければ、大きなミスに繋がります。
このくらいで大丈夫とか、このくらいでいいんじゃないか、100%近くやったから大丈夫といった油断は、結局ミスを生み勝負に負けるとおっしゃっていました。つまり勝負の世界では「100-1=0」です。
中医学では、このような現象がたくさんあります。例えば、中医内科学の教科書では、哮証、緩解期の腎虚の症状で、中国語の教科書には、平素から短気息促(そくそく)という症状がありますが、購入した内科学の日本語テキストには呼吸喘息と翻訳されていたそうです。発病しなければ喘息の症状がないのに、短気息促と呼吸喘息を同じ症状として表していることは、臨床で大きなミスに繋がりかねません。
実際に、短気息促は喘息には至っていない段階で、高齢者の呼吸の様子を観察して頂くとわかりやすいと思いますが、深く呼吸することができず、短い呼吸が速く苦しそうな様子を表しています。
中医学では、症状の表現方法が非常に多いと思います。単純な言葉で問診するのではなく具体的な表現を用いることで、現在の病状を深く理解でき結果的に最適な弁証論治ができると思います。
国際中医師アカデミーの教育プログラムでは、専門用語の意味を正確に把握できるように常に努力しています。生徒さんたちが本当のプロフェッショナル国際中医師になっていただきたいという希望を追い続いていきます。
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