中医学では、舌の表面に傷のような割れがみられる舌象を「裂紋(れつもん)」といいます。主に体に陰気の不足を反映する特徴的な症状です。
ところが、湿熱気滞の場合にも裂紋が見られます。
先日、継続して漢方薬を服用されている患者さんの舌面に裂紋が生じたため、「陰虚」と判断しそれまでの薬を変更し補陰薬を加えたところ、かえって症状が悪化したと、相談がありました。
このような相談は決して珍しくありません。誰にでも起こる診断の誤りです。
「一を聞いて十を知る」ではありませんが、一つの事象に対応するだけでは、誤治を招きます。
この舌の裂紋は湿熱の酷い状態を反映するものです。
補陰薬を使用してはならないです。
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