今日の東京は、ひどく蒸します。
こんな日は、湿邪の影響を受けやすい・・などとブログのテーマを考えていたら、以前、私の講座を聴きに来られた方の話を思い出しました。
ある日、高齢の男性が、ソフトケースに入れられて名刺ほどの大きさのメモを取りだし、この薬が欲しいと言われたそうです。メモを拝見すると「藿香正気散」(かっこうしょうきさん)の配合薬と割合量が記載されていたそうです。7日分を購入しお帰りになったそうですが、それから翌年もまたその翌年も、一年に一度だけ、来局して同じ薬を買い求められるのだそうです。 寡黙な方で特に会話もしないそうですが、ある年に、何故藿香正気散を服用するようになったのか尋ねてみたら、若い頃、病気を患った際に知人の中医師が「あなたは脾胃が弱いから、梅雨の季節にこれを飲みなさい」と言われ、メモに配合を残してくれたそうです。
?香正気散が誰にでも適用するかは別にして、中医学の「未病先防」に合致した養生法だと感じました。漢方薬は長期間服用しなければならないと信じている人も少なくないのですが、必要な薬を必要な時に適切に服用することが最も大切です。