臨床講座の報告


 
 10月26日(日曜日)の臨床講座で、小建中と大建中の違い、大建中と
理中湯との違い、及びその臨床使用に関して意見を出し合いました。
 
検討される問題要点は
 
脾胃虚寒による胃痛、腹痛などの治療に小建中湯と黄耆建中湯で対応す
るが、理中湯との違いはどこにあるか、また使用の鑑別ポイントは何で
しょうか。三つの方剤の特徴と使用原則などを纏めました。
 
結論の一部を紹介しますと、小建中湯は五心煩熱と四肢不温を治療する
意味が深いと痛感しています。
 
 小建中湯と理中湯との共通の病理結果は脾胃虚寒ですが、区別なしで
使用してはならないといことについて検討しました。またその恐れる
ほどの小建中のミスの原因がある程度で分かっていただきました。
 小建中湯は古い方剤ですし、使い難い方剤としても有名です。日本で
は小児の専用薬として投与されるというような方剤の使用方法は、中成
薬の副作用を招く根本的な原因として考えています。
 
このような検討はこれからまた行う予定です。
 
 自分の欠点が分かれば、同じミスを犯さずに進歩できることが嬉しいことですね。
 明後日、国際中医師の試験を実施します。挑戦な方々の奮闘を心から応援したいです。

About 中医学アカデミー

90年に日本へ来日して以来一人でも多くの方へ中医学の正しい知識を身につけて頂きたいという思いで普及活動を行って参りました。 日本中医薬連合会においては多くの国際中医師を輩出してきました。 この日本で優秀な漢方医がたくさん育つことが私の夢であります。 中医学アカデミー http://www.iatcm.com
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