興味深いご相談の症例がありましたのでご紹介します。
60代後半の女性、5年間以上、
漢方薬による慢性胃腸炎を治療しています。
しかし常に風邪 をひいたと訴えてきます。1か月中に5回程度風邪をひき、あまりに頻繁に風邪を訴えるので
その都度、慢性 胃腸炎の薬を休み、
玉屏風散や葛根湯などを飲まなければなりません。
ところが、「通 竅」を今までの服用薬と一緒に飲んだところ
風邪を引かなくなったそうです。
実際に、この方 がひいていたと感じた≪習慣性の感冒≫は、
カゼではなく、 アレルギー反応の一つ症状に過ぎないのでは
と考えました。
通竅は、過剰なBリンパ球の抑制と劣勢となったTh1の是非を調和する力をもっています。
中医学からみると肺脾腎の虚損により、邪気と異気が入りやすくなり
扶正をしなければ邪気が常に体を侵害すると考えられます。
虚人感冒と思わ れるタイプのご相談では、
以外にもアレル ギーによる症状と考えられる場合が多いかと思います。
繰り返しカゼを訴える場合には通竅をお試しください。