晩秋の北京は、本当に乾燥しています。
今回北京に来てから、以下のような症状が出ました。
唇が乾燥し割れている、噎せるような空咳、胸が抑えるような感じ、
腹脹、喉渇きなどです。
潤燥剤、補陰剤を服用しても効果がなく、また食欲が低下しました。
薬局で「川貝雪梨糖漿」を買って、飲んでみました。見事に効きました。
燥邪の盛んでいる秋になぜ川貝雪梨糖漿が効いたかというと、
理由の一つは元々体に痰飲があり、秋に燥邪の影響により化熱して熱痰になったのです。
「川貝雪梨糖漿」の主薬は川貝母、款冬花で主な働きは熱痰を除去し、
肺気を宣降するのです。熱痰が取り除かれれば、津液の流れが正常に回復し、
大量に補陰することなく、効いたと思います。
この経験で、燥邪の侵入、痰飲の化熱の場合、陰虚の様な症状が現れるが、
陰虚との鑑別を正確にしなければ、治療ミスが出やすいと感じました。
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