脾虚に補中益気湯が効かない


86日で紹介させていただき症例について
三つのことについて説明していきたいと思います。
一つ目は、疲れると食欲不振に陥るのは、脾胃気虚、納食不能の病理反応の特徴です。
問診時にこの判断を取れることは、非常に良かったと思います。

この場合、理気剤、焦三仙などがほとんど効き目がありません。
二つ目は、朝、特に調子が悪いのは脾陽不昇の病理状態を反映しています。
本来、脾陽不昇に補中益気湯で治療すれば効くはずですが、
確認してみたら投与しても効き目が無かったそうです。
三つ目は、急に調子が悪くなるのは疫気(アレルギー反応)の特徴として考えられます。
臨床の特徴として、急に疲れたり、イライラしたりしていることが多く見られます。

脾気虚の症状があっても補中益気湯が効かないことで、
三つ目の特徴から、アレルギーの治療方法へ変更できてよかったです。
中西医結合の分野では、花粉症などのⅠ型のアレルギー疾患は
肺脾腎の虚損、痰湿の停滞、疫気の侵入により発生すると考えられています。
 
この症例の成功点は、病気への分析と判断が正確にでき、
効果的に漢方薬を投与したというところにあります。

そして最も大切なポイントは、「花粉症の症状がなければ、アレルギー体質ではない」と、
判断する固定的な考え方を捨てた点にあります。

アレルギーは、いろいろな臓腑に影響を及ぼし
症状の表れ方も様々であることを
理解してください。
柔軟な対応は、臨床現場での基本となります。

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About 中医学アカデミー

90年に日本へ来日して以来一人でも多くの方へ中医学の正しい知識を身につけて頂きたいという思いで普及活動を行って参りました。 日本中医薬連合会においては多くの国際中医師を輩出してきました。 この日本で優秀な漢方医がたくさん育つことが私の夢であります。 中医学アカデミー http://www.iatcm.com
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