春は髪をゆらゆらさせましょう




自然の医学である中医学では、自然と同じように人間の体も春(生)→夏(長)→秋(収)→冬(蔵)と変化していくと考えます。

冬の蔵とは、冬眠でもわかるように、すべての生命体がエネルギーを節約したり蓄えたりしている状態です。そして春はそのエネルギーを発散し、成長していく時期。これが転換期です。
五臓すべてが転換期になりますが、その中でも特に肝の疏泄機能を助けることが大切です。

そのために中国では古くから、「春には縛っていた髪をほぐせ」などと言われました。
リラックスのすすめです。

朝のブラッシングを普段より多めに丁寧にしたり、心静かに散歩したりして、運動したり、ゆったりと気を発散させることが、肝の疏泄作用を応援すると考えられてきました。

陽射しがあってもまだ薄着は控えて、少し汗ばむぐらいの服装がベター。体を締め付けるような窮屈な服も避けた方がいいでしょう。
陽気を発散させる作用のある菊花茶を外で飲むのも、この時期のお勧めです。

この時期に五臓の転換がうまくいかないと、イライラする、眠れない、というような症状が表れますし、夏以降にもいろいろと体調不良を生じやすくなります。
健康な一年を過ごすためにも、春の養生は「ゆらゆら」でいきましょう。




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90年に日本へ来日して以来一人でも多くの方へ中医学の正しい知識を身につけて頂きたいという思いで普及活動を行って参りました。 日本中医薬連合会においては多くの国際中医師を輩出してきました。 この日本で優秀な漢方医がたくさん育つことが私の夢であります。 中医学アカデミー http://www.iatcm.com
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