かくれ不眠症の怖さ




朝起きて、「『よく寝た!』という気分があまりない」「なかなか起きられない」「眠くて、いつまでもぼーっとしてしまう」「夢を見ることが多い…」という人は、よい睡眠をとれていない、いわゆる「かくれ不眠症」かもしれません。

「夢を見たから寝てるはず」と思うかもしれませんが、結論からいうと、朝、元気に起きられないのであれば、それは陽気(精気)が上昇していない証拠で、“寝た”(良い睡眠をとれた)とは、言えません。

精気は睡眠中に作られますので、夜よく眠れなければ精気をたくさん作ることができません。
すると朝になっても精気が陽気となって上昇もできず、元気が出ないのです。

逆に、夜にちゃんと眠れるということは、精気をたくさん作れますから、朝すっきりと気持ちよく起きられるわけです。

「朝すっきりしない状態」が困るのは、眠くて仕事の効率があがらないことだけではありません。
この状態が続くと、だんだん精気不足がひどくなっていきます。

そして精気不足の問題は、単に元気が出ないことだけではなく、もっと怖いのはさまざまな病気の根源になることです。

たとえば認知症やそのほかの老化現象も、普通よりも早く出てくるでしょう。

精気は体を動かす原動力です。
睡眠の質が良くないと、病気への抵抗力や自然治癒力が弱まり、生命力までも弱っていくことになるのです。

では質のよい睡眠をとるにはどうしたらいいか。

睡眠薬に頼る? いえいえ、ここは漢方薬の出番です。

漢方薬での治療の原則は、無理やり眠らせるものではなく、かくれ不眠の原因をつかんで治療することです。

そうすることで、夜になり暗くなって体が休む時間になると、自然と眠くなっていくのです。



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90年に日本へ来日して以来一人でも多くの方へ中医学の正しい知識を身につけて頂きたいという思いで普及活動を行って参りました。 日本中医薬連合会においては多くの国際中医師を輩出してきました。 この日本で優秀な漢方医がたくさん育つことが私の夢であります。 中医学アカデミー http://www.iatcm.com
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