先週、打ち合わせに来た方の話です。
ある方は、身体がだるく、口渇、汗が多く、軟便などの症状があったため、
友人が帰脾湯や西洋人参を薦めてくれたので服用したそうですが、
それほど体調に変化が見られませんでした。
帰脾湯や西洋人参を薦めた方は、
きっと汗と一緒に気が消耗したと考えたと思います。
しかし、よく症状を聞いてみると体が非常に重い、口渇の症状だけではなく、
腹痛で温めて痛みが緩和する、下痢、げっぷなどもあるそうです。
最近、東京は湿気を多く含んだ涼しい風が吹いていたので、
寒湿によって生じた気の滞りという病証として判断し、
寒湿と気滞を取り除く?香正気散と理気剤を飲ませてあげました。
先ほど、連絡があり下痢や腹痛がすっかり楽になり、疲れと口渇もよくなったそうです。
疲れの原因には、気虚もあれば、湿邪による気滞もあります
。口渇の原因には、気虚もあれば、湿邪による気滞もあります。
西洋人参の効果が悪いことではなく、診断のミスであると考えられます。
このようなミスを最小限まで防ぐために、
中医基礎理論と診断学をもう一度勉強する必要があります。
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