日本に来て25年になりますが、「疲れだったら補中益気湯?」に限らず、「表熱と裏寒の鑑別ってなんですか」等、いつまでも同じような基本的なことを質問されるな、というのが私の中で疑問でした。
質問をしてくる方々は、勤勉で理解力も分析能力もある熱心な中医学の学習者や医療関係者です。そんな彼らが、なぜ中医学の基本について質問をするのでしょうか?
私が日本で何年も活動するうちに気づいたことは、日本には漢方というものが昔からあるように思われながらも、基本から中医学を学ぶ機会がまだ不十分で、漢方薬を販売するためのメーカー主催による勉強会が多いことが原因の一つと感じました。
これは、漢方の知識を得ようとすると断片的なものになりがちな環境なのだ、ということでした。
そもそも中医理論を体系的に、基礎から本当に理解していないと以前記事に挙げた「疲れ(http://blog.iatcm.com/archives/1570)」の例のように漢方の本当の処方を見たてることはできない、これは断言できます。
では、いったいどこで学ぶのか?
志のある方々に、なんとしても基礎からしっかり身に付けていただき、本当に効く、患者さんの助けになる漢方処方のプロフェッショナルに、中医学のトップエリートになってもらいたい!!
積年のこの強い想いの結晶として2011年に開講したのが、日本初の中医学eラーニングスクール、国際中医師アカデミーです。
http://www.iatcm.com/
2015年4月からは、新たにLive講座も始まりました。
効率のよい勉強方法と漢方の基礎である中医学を日本語でわかりやすくい解説しています。
http://www.iatcm.com/sougoulive.html
治せる漢方のプロになるために、一緒に頑張りましょう!
現在、210処方の他に多くのOTC漢方製剤及び生薬などを販売されています。
これだけの生薬が日本にありながら、いまだ漢方薬がそれほど活用されておらず、漢方の活躍もそれほどでもない、という現状は、漢方薬を真に使いこなせる人材、優秀な人材が少ないからに他ならないと思います。
だから私は、薬を適切に使える、ちゃんと治せる、本当の意味で漢方を扱えるプロになりたい方々を全力で応援したいのです。