大阪の症例検討会では、薬局の方々からいろんな相談を受けます。
先日は、こんな相談でした。
花粉症で、くしゃみが連続してでる・鼻水・四肢の冷えがひどいため、
小青竜湯を勧めたところ、後日、症状がそれほど変わらないばかりか
喉・口、唇が乾いてしまうということでした。
小青竜湯は「風寒」の邪気を受け、体内に伏している「痰飲」が風寒の影響を受けて
様々症状を起こした場合に用います。残念なことにこの場合は、
「四肢のひどい冷え症」をいう訴えを無視した結果となりました。
冷え症は陽虚の体質を反映する症状です。
麻黄を含む小青竜湯で発散すると、すでに弱くなった陽気がますます弱くなり、
津液を上に運べなくなり喉・口、唇が乾いてしまうのです。
陽虚では、主に脾腎陽虚の病理状態がみられ、また花粉症の方では、
8割以上に脾腎陽虚がみられます。
花粉症の患者には、脾腎の陽気を補いながらの治療が必要です。
小青竜湯の単独投与は、あまりすすめません。
http://tcm.ac/
カテゴリー
-
最近の投稿
アーカイブ
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年9月
- 2015年8月
- 2015年7月
- 2015年6月
- 2015年5月
- 2014年5月
- 2014年2月
- 2013年12月
- 2013年11月
- 2013年10月
- 2013年9月
- 2013年8月
- 2013年7月
- 2013年6月
- 2013年5月
- 2013年4月
- 2013年3月
- 2013年2月
- 2013年1月
- 2012年12月
- 2012年11月
- 2012年10月
- 2012年9月
- 2012年8月
- 2012年7月
- 2012年6月
- 2012年5月
- 2012年4月
- 2012年3月
- 2012年2月
- 2012年1月
- 2011年12月
- 2011年11月
- 2011年10月
- 2011年9月
- 2011年8月
- 2011年7月
- 2011年6月
- 2011年5月
- 2011年4月
- 2011年3月
- 2011年2月
- 2011年1月
- 2010年12月
- 2010年11月
- 2010年9月
- 2010年8月
- 2010年7月
- 2010年6月
- 2010年5月
- 2010年4月
- 2010年3月
- 2010年2月
- 2010年1月
- 2009年12月
- 2009年11月
- 2009年10月
- 2009年9月
- 2009年8月
- 2009年7月
- 2009年6月
- 2009年4月
- 2009年3月
- 2009年2月
- 2009年1月
- 2008年12月
- 2008年11月
- 2008年10月
- 2008年9月