先日の読売新聞で、抗がん剤の副作用によるしびれを軽減するために、牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)を使用するという記事を読みました。
牛車腎気丸は、補陽剤に属する方剤です。補陽剤は、腎陽虚証を治療する方剤を指し、
腎陽虚証の症状は、腰膝痠軟(腰と膝がだるくて痛む)・四肢の冷え・だるくて無力・少腹冷痛・小便不利・頻尿などが見られ、
腎陽虚証の方でしびれや痛みがあれば一定の効果が得られます。
しかし、中医学で抗がん剤の使用による副作用は気血両虚、腎陽虚、腎陰虚、瘀血、痰湿などが挙げられますので、
方剤の選択では細やかな配慮が必要であると考えます。
患者さんの苦痛を和らげる為に、中医学の長所短所と西洋医学の長所短所を理解することで、より良い治療が提供できるのではないか・・。
少なくも牛車腎気丸を効果的に使うために、陽虚と陽虚水停との鑑別診断、
腎陰虚の臨床特徴、牛車腎気丸の配合意味などに理解を深めて欲しいと願います。