国際中医師試験に合格したら何ができるのか?このような質問を頂くことがあります。医師・薬剤師以外の職業では、どんなことに役立てられるかお聞きになりたいのでしょう。
国際中医師試験に合格するために、中医学を勉強したいという方が多く、もちろんこの考えに賛成です。しかし一方で私は国際中医師試験に合格する過程で学ぶ「中医学」が、日常の生活に役立てられる素晴らしい学問であることを広く理解してもらいたいと思っています。
例えば、在宅介護に従事する場合、高齢者のお世話する中でお通じが出なければ、体内の濁気を排出することができず全身に濁気が巡るようになり、大きな痛手を体に与えます。頭に与える影響は、記憶力や判断力の低下があり、皮膚に影響を与えればシミや乾燥、かゆみを生じさせます。高齢者の便秘の原因を中医学で理解できなければ、体に負担をかけないように改善してあげることができません。
国際中医師試験に合格することで何ができるのかだけではなく、体の変化をいち早くくみ取って、よい生活環境を整えるための大きな貢献になります。