産経新聞2012年6月8日13版では、眠り時間計HSL-001を紹介されていました。
厚生労働省の平成22年の統計によりますと、3人に1人は睡眠時間が6時間未満で、寝れない時がある人が半数を超えているそうです。
眠り時間計HSL-001は枕元において、寝具の診断で睡眠の時間を測定する装置で、最近は買い求める人が多く人気上昇中だそうです。
中医学からみると、「睡眠」は陰陽交流、精気再生を行うための大切な時間です。入眠困難・睡眠時間の不足・眠りが浅い・睡眠中に物音などですぐに目が覚めるなど、睡眠の質の低下した状態が長引くと、五臓の虚弱を招くことにつながる恐れがあります。夜になったら心身を休める。当たり前の積み重ねが、病気をおこさない体を作ります。
臨床では、不眠の治療によく帰脾湯、天王補心丹、酸棗仁湯などで治療していますが、実証による不眠症もあることを忘れないで下さい。安易に新薬に頼ることは薦めません。